電通は7月8日、電子化した雑誌コンテンツを携帯電話などに配信する「MAGASTORE」(マガストア)を今夏に開始すると発表した。まずiPhoneアプリとしてスタートし、順次一般の携帯電話やPC、ゲーム機などに拡大する計画。約20社から約30誌の参加が決まっており、年内に約30社・50誌以上に拡大する見込みという。
コンテンツ配信技術開発を手がけるヤッパと提携し、同社の基盤技術を活用して展開する。専用ビューアーアプリをダウンロードし、電子雑誌を購入する仕組み。アプリは115円だが、無料版も配布。雑誌コンテンツは雑誌によって異なり、115〜600円程度。
雑誌はタッチパネルでページをめくったり、拡大するなど直感的操作で閲覧できる。購入した雑誌はアプリ内に保存できるほか、過去に購入したデータは何冊でも再読込できるようにする。
コンテンツ管理技術として、電通が開発した「許諾コード方式」を採用。権利者の許諾情報の要素を数値化し、さまざまな端末でデジタルコンテンツを利用できるようにするもので、出版社側の権利管理作業を軽減。データ変換や決済などの機能も提供する。
朝日新聞出版や幻冬舎、講談社、小学館、新潮社、ダイヤモンド社、東洋経済新報社、扶桑社などが参加を決めている。販売する雑誌は今後公開する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.