内蔵するバッテリーは、商用製品時に連続通信で6時間、連続待受(スタンバイモード時)で20時間の駆動を目指す。待受状態にしておける省電力のスタンバイモードを備えることで「ほとんど気にせず、どこでも通信」を実現できるとする。Web認証やPPPoE認証などを必要とする公衆無線LANサービス未対応の無線LAN搭載機器もPWR側で認証を行う機能を備え、バッファローのAOSSなどにも対応する予定だ。
2010年以降、無線LANのIEEE802.11nやモバイルWiMAXなど、次世代通信規格への対応も想定する。「現時点(2009年7月)ではキャリア(UQコミュニケーションズ)と何らかの話をしたわけではないが、モバイルWiMAXに関しても、技術部分はおそらく解決できると思う」(小林社長)


屋内・家庭利用向けに、有線LANポートと充電器を兼ねた卓上ホルダや有線LAN変換アダプタも用意する。家では普通の無線LANルータとして、外出時に一緒に持ち出してHSDPAや公衆無線LAN回線を共有できるポータブルルーターとして活用できる。

上面にSIMスロットとストラップホール、通知LED、底面にMini USBクライアント端子と独自Ethernet端子を備える(写真=左、中)。有線LANポート付きのクレードルも付属する。屋内では、本体を充電しつつ、Bフレッツなどの高速回線を共用する単体無線LANルータとして、あるいは既存の家庭内無線LANをさらにルーティングして回線を共用できる(写真=右)
ディスプレイは、上から現在接続中の回線(無線LAN時はSSID)、本体のバッテリー残量、回線のアンテナレベル、接続中のクライアント数(写真は1台)が表示される。範囲内に複数無線LANスポットが存在する場合に備え、優先度設定などのユーザーカスタマイズも行える(写真=右)。実証実験には「i-morley」を展開するDJ兼アーティスト、ジャーナリストのモーリー・ロバートソン氏も参加し、PWRを実際に活用したリポートをしていくという|
PWRのサイズを検証。iPod touchよりやや小さく、やや厚い程度で胸ポケットにも普通に入るサイズだ。20時間の連続待受時間を見込むため、起動したままバッグなどに入れっぱなしで運用することもできるだろう (高画質版はこちらから) |
PWRの主な仕様は以下のとおり。
| Personal Wireless Router | |
|---|---|
| 無線LANインタフェース | WAN側:3G/HSDPA、EDGE/GPRS、IEEE802.11a/b/g(トライアル時はIEEE802.11b/g) LAN側:IEEE802.11b/g |
| 搭載インタフェース | Mini USB、Ethernet端子(特殊形状/RJ-45変換ケーブル・屋内用クレードル付属)、モノクロディスプレイ |
| バッテリー | 連続通信:6時間、連続待受:20時間(目標値) |
| 本体サイズ | 60(幅)×95(高さ)×17.4(厚さ)ミリ |
| 重量 | 約120グラム |
| フィールドトライアルの詳細 | |
|---|---|
| 実施期間 | 2009年8月下旬から2009年10月31日 |
| モニター募集人数 | 約500人 |
| モニター貸与内容 | PWR無償貸与、NTTドコモのFOMAハイスピード契約+プロバイダ契約の貸与/各1契約、公衆無線LAN フレッツスポットおよびプロバイダ契約の貸与/各1契約 |
| 主な応募条件 | ・製品を自宅・外出先で積極的に活用する人 ・外出先でも利用可能な無線LAN機器を所有する人 ・NTT東日本提供「フレッツ光ネクスト」「Bフレッツ」、NTT西日本提供「フレッツ・光プレミアム」「Bフレッツ」のいずれかに加入している人、もしくは2009年7月31日までに利用開始予定の人 ・参加規約に了承し、順守する人 |
| 応募締め切り | 2009年8月21日 |
| 応募サイト | http://www.ntt-bp.net/pwr/ |
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