第25鉄 位置情報ゲーム『コロプラ』で“130円大回りの旅”を満喫(完結編)杉山淳一の +R Style(6/6 ページ)

» 2010年01月22日 18時43分 公開
[杉山淳一,Business Media 誠]
前のページへ 1|2|3|4|5|6       

130円大回りはスポーツだ!?

23:09 大崎駅

 結局、私は大崎で降りた。東京近郊区間大回りが規則に則ったゲームである以上、プレイヤーも規則に忠実であるべきだ。

 成田駅で乗り継ぎに失敗してから考えていたことだが、130円大回りの旅はスポーツに似ている。電車に乗りっぱなしだから身体を激しく動かすわけではないが、多少の体力は必要だ。しかもちょっと気を緩めると失敗する。完遂したときの達成感と失敗したときの悔しさは、登山やマラソンに通じるものがある。規則にのっとった「競技」である。そして今回、私は失敗した。成田駅のミスを取り戻せなかった。

 負けだ。スポーツマンらしく、失敗を認めよう……そういうわけで大崎で降りた。大森−大崎間の片道料金は160円である。係員のいる改札口に行き、130円きっぷと10円玉3枚を置いて出た。正規運賃を払ったから、呼び止められることはなかった。しかしきっぷの発行時刻は19時間前。怪しまれる覚悟はしていたので拍子抜けした。

ルールに従って大崎で降りた(左)。19時間ぶりに通過した改札口(右)

 帰りはSuicaで改札を通過。品川経由で大森に帰る。横浜まで行ってプラを稼ぐつもりだったのに……と意気消沈。いや待てよ、まだ電車があるんじゃないか? 携帯電話で検索してみると、品川から東海道線で横浜に行けば、京浜東北線の終電で帰れる。もう130円大回りは終わった。でも今日はまだ終わっていない。プラを稼ぎに横浜へ向かう。改札を出てすぐに引き返し、京浜東北線の赤羽行き最終に乗った。

未練がましく東海道線で横浜へ(左)。当初の予定通り? の電車で帰投(右)

 大森到着は0時39分。20時間の長い日帰り旅が終わった。乗車距離の合計は771.9km、1日で675プラを稼いだ。ふだんは犬の散歩程度で日に6プラしか稼いでいないから、110日分を1日で貯めた勘定だ。さっそくコロニーにレーダーを2つ設置。成長したコロニーの姿を見て、やっと達成感が生まれた。

 130円区間大回りだけなら“乗っただけで終わり”だ。しかし、位置情報ゲームと組み合わせると、旅の成果が具体的な形で残る。乗り継ぎに失敗したとはいえ、それさえも思い出に残る楽しい旅だった。次は明るいうちに八高線に乗りたい。高崎駅のだるま弁当も食べたい。位置情報ゲームと130円大回り。この遊びは病みつきになりそうだ。

本日の「コロプラ」の成果。左が出発前、右が終了時。675プラを稼いで、ミサイルと高額なレーダー2基を増設できた。

バックナンバー

 →位置情報ゲーム『コロプラ』で“130円大回りの旅”を満喫(ルール解説&計画編)

 →位置情報ゲーム『コロプラ』で“130円大回りの旅”を満喫(出発進行編)

 →位置情報ゲーム『コロプラ』で“130円大回りの旅”を満喫(完結編)

今回の電車賃

JR東日本、大森駅から130円区間+乗り越し運賃30円。大崎 - 横浜 380円。横浜 - 蒲田 210円。


著者プロフィール:杉山淳一

著者近影(2006年5月に閉館した、東京・万世橋の交通博物館にて)

 肉食系鉄道ライター(魚介類が苦手)にして、前世からの鉄道好き。生まれて間もなく、近所を走っていた東急池上線の後をついていったという逸話あり。曰く「いつもそばを走ってたから、あれが親だと思った」

 コンピューター系出版社でゲーム雑誌の広告営業を経験した後、フリーライターとなる。オンライン対戦ゲーム、フリーウェア、PCテクニカルライティングなどデジタル系の記事を専門とし、日本初のEスポーツライターとしてオンライン対戦ゲーム競技を啓蒙する。

 趣味は日本全国の鉄道路線探訪で、現在の路線踏破率は約8割。著書は『もっと知ればさらに面白い鉄道雑学256(リイド社)』『知れば知るほどおもしろい鉄道雑学157(リイド社)』『A列車で行こう8 公式ガイドブック(エンターブレイン)』など。


前のページへ 1|2|3|4|5|6       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月12日 更新
  1. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
  2. 庵野秀明、GACKT、ひろゆき、ドワンゴ川上らが集結 “カメラのいらないテレビ電話”をうたう新サービス「POPOPO」18日に発表へ (2026年03月11日)
  3. 「iPad Air(M4)」実機レビュー 「もうProじゃなくてもいい」と思えた性能、だからこそ欲しかったFace ID (2026年03月09日)
  4. 「iPhone 17e」を試して分かった“16eからの進化” ストレージ倍増と実質値下げで「10万円以下の決定版」に (2026年03月09日)
  5. どこでもウユニ塩湖? 3COINSで550円の「スマホ用反射ミラークリップ」を試す (2026年03月12日)
  6. 自分で修理できるスマホ「Fairphone(6th Gen.)」を見てきた わずか10分で画面交換、2033年まで長期サポート (2026年03月10日)
  7. 携帯キャリアの通信9サービス、総合満足度はpovoがトップ サブブランド勢が好調 MMDが調査 (2026年03月10日)
  8. キーボード付きスマホ「Titan 2 Elite」がUnihertzから登場 実機に触れて分かった“絶妙なサイズ感” (2026年03月09日)
  9. 60ms未満の音声遅延速度で端末をワイヤレス化「UGREEN USBオーディオトランスミッター」が30%オフの2309円に (2026年03月09日)
  10. 「Galaxy S26」シリーズはどこが安い? 一括価格と2年間の実質負担額を比較、お得なキャリアはココだ (2026年03月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年