NECエレクトロニクスが、携帯電話のカメラ向けLSI(カメラエンジン)「CE151」を開発。2月4日にサンプル出荷を開始すると発表した。同製品は、CMOSイメージセンサと組み合わせ、画像処理やJPEG圧縮、超解像(美解像)機能などを内蔵したもの。サンプル価格は4000円/個(技術サポート費を除く)で、2010年4月から月産100万個の量産を予定している。
新製品の主な特徴は以下の通り。
1300万画素は携帯電話では最高クラス。ノイズ除去機能の強弱の調整精度を色ごとに設定でき、従来よりも高画質化を実現している。カメラの動作は、起動やプレビュー画面表示の待ち時間が短縮されるほか、ノイズリダクション性能の向上で高感度撮影ができることから、これまで複数の画像合成で実現していた手ブレ補正が高速になる。また、スウェーデンのスカラド社が開発したSpeedTags技術をJPEG圧縮回路に取り込むことで、メガピクセル画像を高速で処理できる。
NECエレクトロニクスは、2月15日〜18日にスペインのバルセロナで開催される「Mobile World Congress 2010」のNECブースで、CE151用いた静止画や動画撮影のデモンストレーションを実施する。
同社は、CEシリーズのラインアップをさらに強化し、500万画素から1300万画素までの携帯電話向けカメラ用LSIの市場で、トップとなる50%のシェアを狙うとしている。
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