Appleの「iPhone 4」が発売日を迎えた6月24日、午前8時からの販売開始を予定していた東京・銀座のアップル直営店、アップルストア銀座では、ストアスタッフの拍手喝采と共に販売が始まった。
今回は、5月28日の「iPad」の発売日とは少し様子が異なり、6月24日早朝の時点で予約済みの列には数えるほどしか人がおらず、当日販売分を求めて予約をしていなかった人たちが公式発表で500人以上、中央通り沿いに列を作った。列は300メートル弱先の銀座1丁目の交差点を渡った先まで続いていた。
午前8時を告げる鐘が鳴ると、アップルストアのガラス戸が開き、スタッフがカウントダウンを開始。ゼロカウント共に予約者の列に並んでいた最初の4人が店内に案内され、その後も数人ずつ店内に案内された。受け付けカウンターの数などは非公開とされたが、かなりの数を用意していたもようだ。
ちなみに最初にiPhone 4を手にしたユーザーが店内から出てきたのは開店からおよそ40分ほどが経過した頃。店を出るとたちまちのうちにマスメディアに取り囲まれ、iPhone 4の魅力や使ってみた感想などを質問されていた。
アップルストア銀座の店内は、発売されたばかりのiPadのスペースも広めに確保しつつ、入り口の正面と左側のコーナーにiPhone 4の実機を多数展示。購入前に納得のいくまでじっくり触ることができる。
なお500人超の人が開店前に並んでいるとの発表があっため、「並んでいる人は全員購入できるのか」と質問したところ、午前8時半ごろの時点では「恐らく大丈夫」との回答だった。1日に契約の対応ができる人数、もしくは当日販売の在庫分に達した時点で何らかの案内をするとのことだったので、かなりの数の当日販売分が用意されていたと考えられる。
今回iPhone 4は、24日の発売に先立って、15日から全国のソフトバンクショップやソフトバンクオンラインショップ、アップルストアなどで予約を受け付けた。特にアップルストアでは、予約時に来店時間の指定ができたため、かなりスムーズに受け渡しが行われたようだ。しかし一部の店舗では、予約受付開始日に予約をしたのに、新規契約やMNPではないという理由で順番を後回しにされる、あるいは予約はできたものの入荷日が未定のまま連絡がなく、24日の発売日にiPhone 4を受け取れない、といった対応が散見された上、店舗限定とはいえ当日販売が行われたことで、「なぜ予約した人が24日に買えず、予約していない人が24日に購入できるのか」といった不満の声が上がった。販売方法に関しては再検討の余地がありそうだ。
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