携帯端末向けマルチメディア放送の受託事業者 ドコモ陣営のmmbiに軍配

» 2010年09月08日 23時21分 公開
[ITmedia]

 総務省の諮問機関、電波監理審議会は9月8日、「携帯端末向けマルチメディア放送」の受託放送事業者を、NTTドコモ陣営のマルチメディア放送(mmbi)とするべきと答申した。

 携帯端末向けマルチメディア放送は、2011年に停波するアナログTVのVHF帯(207.5MHz〜222MHzの14.5MHz)を用いて提供予定の新サービス。映像をストリーミング配信する放送サービスだけでなく、放送波を用いたデータ配信サービスなども提供が予定されており、既存の放送と通信の利点を組み合わせて補完するようなサービス像が描かれている。

 総務省が定めた開設指針では、この携帯端末向けマルチメディア放送に利用する電波を1事業者に割り当てるとしていたが、NTTドコモを筆頭にフジテレビジョン、ニッポン放送、伊藤忠商事、スカパーJSAT、日本テレビ放送網、テレビ朝日、東京放送ホールディングス、電通、住友商事らが株主に名を連ねるマルチメディア放送(mmbi)がISDB-Tmm方式で、KDDIと米Qualcommの日本法人、クアルコムジャパンのジョイントベンチャー、メディアフロージャパン企画がMediaFLO方式で、免許取得へ名乗りを上げた。

 1社への割り当てに対して2社が特定基地局開設計画の認定申請を行ったことで、総務省は免許の割り当てに際し比較審査を行うことになり、2回の公開説明会と1回の非公開説明会を開催。そして8月17日、総務省は電波監理審議会に対し、特定の事業者を選定せずに免許の割り当て先を諮問した。その後電波監理審議会による非公開の説明会と公開説明会が各1回ずつ開催され、9月8日にmmbiに割り当てるべきとの結論を出した。

 mmbiに軍配が上がった理由は、財務基盤の強固さや基地局の整備能力、エンドユーザー向けの料金水準などで優位、もしくはやや優位と電波監理審議会が判断したため。これにより、2012年4月にサービス開始が予定されている携帯端末向けマルチメディア放送は、NTTドコモ陣営のmmbiに免許が割り当てられることがほぼ確実となった。最終判断は、原口一博総務大臣が下す。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月30日 更新
  1. スマホの「SIM組み合わせ」を3カ月で3回も変えた話 楽天モバイル→日本通信→Y!mobileからの移行先を思案中 (2026年06月29日)
  2. 松屋の券売機が「思いのほか使いやすかった」 それでもネットで不評なのはなぜ? (2026年06月29日)
  3. ティム・クックCEOが「もはや限界」と値上げに言及――すでにAndroidでは値上げラッシュが始まる (2026年06月28日)
  4. 「モラルが欠如している」──LINE安否確認で“悪ふざけ”、SNSで批判の的に (2026年06月26日)
  5. ダイソーで770円の「備えラジオ」は“備える”以上に”ノスタルジック”だった件 目的に徹したシンプルさが懐かしさを呼ぶ (2026年06月27日)
  6. ソニー「aiboはやめません」──“次の開発”も明かす オーナーに「安心してください」と呼びかけ (2026年06月27日)
  7. ソフトバンクの5G通信が速くなる「Fast Access」を試す 非対応回線と有意な差も、見えてきた“次の課題” (2026年06月27日)
  8. NHKはなぜ「スクランブル化」しないのか? 「公共放送」という位置付けが足かせ? (2026年06月27日)
  9. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  10. 「EV=長距離は不安」は本当か テスラ・モデルYで東京〜大阪を走破して分かったリアル (2026年06月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー