“本当に空を飛ぶ”フライトゲーム――iPhoneで動く前代未聞のヘリ「AR.Drone」(2/2 ページ)

» 2010年09月09日 18時26分 公開
[山田祐介,ITmedia]
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 さて、前述した特徴だけでも十分に近未来感のあるガジェットに思えるが、セドゥ氏が強調する“ゲーム”の側面はさらにユニークだ。AR.Drone本体のソフトウェアは、機体のフロントカメラに映るカラーマーカーを認識する機能を備えている。これにより、マーカー上にモンスターや障害物を表示するAR(拡張現実)ゲームが楽しめるという。製品の名前に「AR」が付く理由はここにある。

photo 会場で流されたARシューティングのデモ動画

 iPhoneの画面に映る敵に向ってミサイルを発射して迎撃したり、AR.Drone同士をマーカーで認識しあって対戦ゲームを楽しんだりと、ゲーム開発者のアイデア次第でさまざまな遊び方が生まれそうだ。また、「外で遊べるゲーム」というコンセプトを持つAR.Droneだが、ある程度広い空間ならば室内でも楽しめるので、例えばリビングをARでバトルフィールドに変えて遊ぶといったこともできそうだ。

 発表会では残念ながらARアプリのデモを実際に見ることはできなかったが、App Storeでは近日中にマルチプレーヤーで空中戦が楽しめるAR.Drone用アプリ「AR.FlyingAce」が販売される予定とのこと。

 また、冒頭に書いたとおりParrotはゲーム開発のためのSDKを開発者向けに公開しており、開発者はSDKを使って開発したアプリケーションをApp Storeで販売できる。その利益はレベニューシェアされるのかと思いきや、収益はすべて開発者のものになるというから驚きだ。幅広い企業に参画してもらい、ゲームプラットフォームとしての認知を広げていくのが同社の考えで、現在世界中で約800人の開発者が同社のゲームプラットフォームに登録しているという。これらの開発者たちによって今後、アプリがApp Storeに追加されていくはずだ。

東京ゲームショウで体験会を開催

photo 機体のカメラに手を振ったら、こっちに近づいてきた!(もちろん機体に意志はなく、操作しているのはセドゥ氏)

 AR.Droneの楽しさを知るには、実際に触ってみるのが一番だろう。9月18日に一般公開される東京ゲームショウでは、AR.Droneの“エースパイロット”による飛行デモや、来場者のフライト体験が催されるという。また、9月23日には秋葉原のUDXで、10月1日、2日は東京ミッドタウンで体験イベントが開催される。詳細はAR.DroneのTwitterアカウント「@ardroneJAPAN」で告知するので、気になる方はチェックしてほしい。また、ソフトバンクショップ各店でも、飛行イベントの開催を考えているという。

 すでに欧州や米国では販売がスタートし、セドゥ氏によれば地域によって品切れになる人気を得ているという。日本での目標販売台数などは明らかにしていないが、同氏は販売に自信を示す。


photo 筆者がセドゥ氏から説明を受ける間、おとなしく宙に浮いているAR.Drone。ちょっとペットのようだ

 多くのラジコン製品と同じように、さまざまなオプションパーツを販売したり、大会を催したりといったビジョンも持っているが、まずはユーザーにAR.Droneという製品を理解してもらう必要があると同社は考えている。YouTubeに操作の解説動画を豊富に準備し、日本語にも翻訳する予定だ。

 また、現在はiPhoneなどのApple製品でしか動かないAR.Droneだが、将来的にはAndroidなどiPhone以外のデバイスにも対応していく。また、現状の機体も将来対応する新デバイスで操作できるとセドゥ氏は説明してくれた。本体のソフトウェアはiPhoneまたはPCとのWi-Fi接続を介してバージョンアップできるのだという。


 AR.Droneは、身につけたデジタルデバイスを使って乗り物やロボットを操作するという夢をリアルに実現するガジェットといえる。また、ゲームアプリが登場するのを待つまでもなく、工夫次第でいろいろな遊びができそうだ。ITmediaのオフィスにはAR.Droneの実機が届いているのだが、スタッフが遊んでいる中で、“隠れた場所にある文字を機体のカメラで読み取るゲーム”がさっそく発案された。こうした遊び方の一端は、例えばYouTubeで「AR.Drone」を検索すれば、さまざまな投稿動画から感じ取れる。興味を持った方は、一度見てみてほしい。

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