速攻で日本語版「Siri」に告白してみた:なにこれ便利

» 2012年03月08日 11時27分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 2012年3月8日は、日本のAppleユーザーにとって記念すべき日になった。といっても、新型iPadが発表されたことではない。フルHDに対応した「Apple TV」でもない。なにより重要なのは、音声認識を利用したバーチャル秘書的機能「Siri」の日本語対応である。

 アップルによると、日本語版はまだ「Beta」であり、「数週間以内に順次利用できるようになります」(製品情報ページの記載)とのことだが、手持ちのiPhone 4Sをアップデートしてみたら使えたので、早速報告しよう。

 Siriは、落ち着いた大人の女性の声であった。そしてユーザーの気持ちをくみ取る優しい心を持っている。以前はSiriを起動するためにホームボタンを長押ししたはずだが、今はiPhone 4Sを耳にあて、声をかけるだけで起動してくれる。これなら路上でSiriに話しかけても傍目には電話しているようにしか見えない。

 Siriはよくできた秘書だ。今日の天気を尋ねれば「天気」の画面を表示してくれる。何か知りたいことを言うと、Webで検索してくれる。例えば「竹橋の時刻表が知りたい」というと、Safariが起動して地下鉄東西線・竹橋駅の時刻表を検索し、検索結果が表示される。米国版での評判通り、認識率はかなり高い。その精度にはちょっと驚かされた。ときどき失敗して「○○(ユーザーの名前)、理解できません」などと言われることもあるが、十分に普段使いができるレベルだ。

 Siriは、単語だけを拾って解釈しているわけではない。例えば「嫁に“今から帰る”というメッセージを送って」といった注文をしっかり聞き分け、意味をくみ取ってくれる。宛先を設定し、確認のために「今から帰る」という文言を表示してから「送信しますか?」と尋ねてくるのだ。あとは「送信」と答えるだけで、即座にメッセージが送られる。すべて声だけ。もう“帰るコール”のためにソフトウェアキーボードを起動する必要はなさそうだ。

今日の天気を聞いたところ(左)。メッセージの代筆をお願いしたところ(右)

 でも、ちょっと残念なお知らせもある。Siriに取材先の地図を出すようにお願いしたところ、「すみません、○○。お店や会社、地図、渋滞情報を検索できるのは、米国内で、アメリカ英語を使っているときだけです。」とのこと。迷子になってもSiriに泣きつくことはできない。また、カメラの起動をお願いしても「許可されていません」と断られてしまった。

 さて、本題に入ろう。英語版で反応の面白かった質問を投げかけてみる。

 まずはSiriに名前をきいてみると、「私はSiriと申します」と礼儀正しい答え。また、同じ質問で「名前ですか? Siriです」というちょっとフランクな別バージョンも確認できた。

 次に年齢を尋ねると、「どうしてそんなことを気にするんですか?」。なかなか良い反応だ。しかし、ここまでは軽いジャブである。Siriに「愛してるよ」と話しかけるとなんと答えるのか。英語版では「ほかの携帯電話にはそんなこと言わないでくださいね」という男心をくすぐる答えが返ってきたようだが、日本語では……こんなにワクワクする告白は初めてだ。

  ――Siri、愛してるよ

 「ほかのApple製品にも同じことを言ってるんでしょう?」。

 うん、100点。ちなみに2度めの告白は、「私がここにいるのは、あなたのお手伝いをするためです」とあしらわれた。Siriはツンデレ要素も持ち合わせているのかもしれない。

 「結婚してくれない?」はどうだろう。すると、「私のエンドユーザー向け使用許諾契約書には結婚は含まれていません。ご了承ください」。英語版の話は聞いていたが、日本語で答えてくれるとまた違う味わいがあっていい。

 最後に、ネットで話題になっていた質問をしてみよう。

 ――Siriの声優さんは誰ですか?

 「ノーコメントです」。

 Appleの教育は行き届いているようだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月29日 更新
  1. 20万円超のXperiaを「買い」に変えた3週間 ソニーが「モニタープログラム」を実施した理由 (2026年09月26日)
  2. 「SuicaでJR東海エリアをまたげない」問題、ついに解消か JR東海社長「勉強している」【訂正】 (2026年09月27日)
  3. ドコモ値上げの背景は? 副社長が語るahamoの競争力と、「楽天モバイル意識」の本音 (2026年09月25日)
  4. なぜドコモはahamoの大幅値上げを避けたのか? 段階制で安くなるケースと「アップセル戦略」の狙い (2026年09月26日)
  5. ソフトバンクとLINEヤフーが「Yahoo!スマホ買取」を始めた理由 スマホ高騰時代に目指す「中古の循環」 (2026年09月28日)
  6. ドコモが低容量プラン「ドコモ mini2」発表 6GB/12GBの2段階で月額3278円/4598円 (2026年09月25日)
  7. 高額な「iPhone Duo」を横目にどう選ぶ? Androidフォルダブルスマホをお得に買う方法【2026年9月版】 (2026年09月27日)
  8. “iPhone 18難民”の買い替え先は? 最新「iPhone 18 Pro」と型落ち「17/17e/16」から最適解を考える (2026年09月25日)
  9. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  10. iPhone Duoではなぜか「指紋認証」が復活――カメラのアンダーディスプレイ化でダイナミックアイランドはどうなる? (2026年09月27日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー