「Pocket WiFi LTE(GL01P)」の設定ツールは、PCのブラウザにIPアドレスを入力し、まずトップ画面を表示する。この画面では現在の接続状態や取扱説明書のダウンロードが可能。モバイル版の画面にも移れる(直接スマートフォンのブラウザからIPアドレスを入力して接続できる場合もある)。ただしモバイル版では後述の「かんたん設定」のみが可能なので、より細かい設定変更をするにはPCが必要だ。
PCでもトップ画面ですぐに設定の変更ができるわけではなく、画面右にある設定ツールからユーザー名とパスワードを入力してログインする必要がある。設定できる内容は他のルーターと共通だが、メニューの表示を分かりやすくしているのが特徴で、メニューをアイコン化する、後述する「かんたん設定」ではステップの順番を表示するなど工夫がある。
「かんたん設定」でステップ3まで進むと、ルーターの暗号化キーの変更が可能だ。また「設定」から周波数を選択でき、W-CDMA/LTEのみに接続するよう変更できる。こちらも高速通信にこだわるならLTEのみを選択してもいいだろう。同じ設定内に無線LAN設定があり、ここで「SSIDステルス」を有効にしたり、無線LANの自動オフ時間を設定したりできる。これは初期状態ですでに有効になっているが、ルーターがPCやスマートフォンに接続されていないと、一定時間経過後に無線LANの接続状態が自動的にオフになる。「かんたん設定」と同じく無線LANのセキュリティで、WPAやWEPの設定が可能だ。
あまり使うことはないと思うが、「設定」には、この設定ツールの内容をバックアップ&リストアするメニューがある。設定内容をPCの任意のフォルダに保存しておけるので、上級者で複雑な設定変更をしている場合は活用するといいだろう。
今回のルーターの中で設定内容が最もシンプルなのが、「b-mobile4G WiFi2」の設定ツールだ。ルーターをPCと接続してソフトをインストールするか、PCのブラウザからIPアドレスを入力して接続することで、他のルーターと同じく設定ツールへとつながる。トップ画面のメニューは大きく4つに分けられている。「ID・パスワードを変更」は設定ツール用のもの。「ユーザー制限」では暗号化キーの変更が行える。b-mobile4G WiFi2は購入当初はオープンになっており誰でも接続できる状態なので、変更が必要だ。ただ「ユーザー制限」では、WEPに変更できるだけなので、セキュリティ面で不安を感じる人も多いだろう。そんな人は詳細設定が用意されている「アドバンスト設定」に移ることでWPAなどに変更しておきたい。
なお、b-mobile4G WiFi2をカメレオンSIMと組み合わせて使う場合は、カメレオンSIM側でチャージが必要になる。この場合はチャージが必要な時期になると、ネット接続時に「My b-mobile」へと接続してチャージをするよううながす仕組みとなっている。
以上、細かい部分では違いがあるものの、設定ツールで特に利用しそうな暗号化キーの変更はどのルーターでも当然可能。またBF-01Dはせっかく多くの機能を搭載しているので活用したい。高速通信のできるルーターらしく、高速通信のみの設定というのも使う場所によっては面白そうだ。「低速だと通信する意味がない」という人は試してみるといいだろう。
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