第3回 何ができる? 簡単に使える?――Wi-Fiルーターの設定ツールをチェックモバイルWi-Fiルーター徹底比較(2012年春モデル編)(2/2 ページ)

» 2012年05月11日 12時21分 公開
[小林誠,ITmedia]
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「LTEのみ」も可能な設定ツール――「Pocket WiFi LTE(GL01P)」

 「Pocket WiFi LTE(GL01P)」の設定ツールは、PCのブラウザにIPアドレスを入力し、まずトップ画面を表示する。この画面では現在の接続状態や取扱説明書のダウンロードが可能。モバイル版の画面にも移れる(直接スマートフォンのブラウザからIPアドレスを入力して接続できる場合もある)。ただしモバイル版では後述の「かんたん設定」のみが可能なので、より細かい設定変更をするにはPCが必要だ。

photophoto スマートフォンブラウザ向けの設定ツール

 PCでもトップ画面ですぐに設定の変更ができるわけではなく、画面右にある設定ツールからユーザー名とパスワードを入力してログインする必要がある。設定できる内容は他のルーターと共通だが、メニューの表示を分かりやすくしているのが特徴で、メニューをアイコン化する、後述する「かんたん設定」ではステップの順番を表示するなど工夫がある。

 「かんたん設定」でステップ3まで進むと、ルーターの暗号化キーの変更が可能だ。また「設定」から周波数を選択でき、W-CDMA/LTEのみに接続するよう変更できる。こちらも高速通信にこだわるならLTEのみを選択してもいいだろう。同じ設定内に無線LAN設定があり、ここで「SSIDステルス」を有効にしたり、無線LANの自動オフ時間を設定したりできる。これは初期状態ですでに有効になっているが、ルーターがPCやスマートフォンに接続されていないと、一定時間経過後に無線LANの接続状態が自動的にオフになる。「かんたん設定」と同じく無線LANのセキュリティで、WPAやWEPの設定が可能だ。

photophoto ステップに沿って設定ができる「かんたん設定」(写真=左)。ネットワークの選択も可能(写真=右)

 あまり使うことはないと思うが、「設定」には、この設定ツールの内容をバックアップ&リストアするメニューがある。設定内容をPCの任意のフォルダに保存しておけるので、上級者で複雑な設定変更をしている場合は活用するといいだろう。

photophoto 「設定」にはアイコンが分かりやすく並ぶ(写真=左)。無線LANのセキュリティ設定(写真=右)

まずは暗号化キーの設定を!――日本通信「b-mobile4G WiFi2」

 今回のルーターの中で設定内容が最もシンプルなのが、「b-mobile4G WiFi2」の設定ツールだ。ルーターをPCと接続してソフトをインストールするか、PCのブラウザからIPアドレスを入力して接続することで、他のルーターと同じく設定ツールへとつながる。トップ画面のメニューは大きく4つに分けられている。「ID・パスワードを変更」は設定ツール用のもの。「ユーザー制限」では暗号化キーの変更が行える。b-mobile4G WiFi2は購入当初はオープンになっており誰でも接続できる状態なので、変更が必要だ。ただ「ユーザー制限」では、WEPに変更できるだけなので、セキュリティ面で不安を感じる人も多いだろう。そんな人は詳細設定が用意されている「アドバンスト設定」に移ることでWPAなどに変更しておきたい。

photophoto 設定ツールのトップ(写真=左)。アドバンスト設定から暗号化設定を行う(写真=右)

 なお、b-mobile4G WiFi2をカメレオンSIMと組み合わせて使う場合は、カメレオンSIM側でチャージが必要になる。この場合はチャージが必要な時期になると、ネット接続時に「My b-mobile」へと接続してチャージをするよううながす仕組みとなっている。


 以上、細かい部分では違いがあるものの、設定ツールで特に利用しそうな暗号化キーの変更はどのルーターでも当然可能。またBF-01Dはせっかく多くの機能を搭載しているので活用したい。高速通信のできるルーターらしく、高速通信のみの設定というのも使う場所によっては面白そうだ。「低速だと通信する意味がない」という人は試してみるといいだろう。

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