「Snapdragon S4」は“クールなプロセッサー”――Qualcommが溶けるバターで実験

» 2012年06月05日 12時51分 公開
[田中聡,ITmedia]

 スマートフォンの普及に伴いバッテリー消費の問題が注目されているが、それに関連して話題によく上がるのが「発熱」の問題だ。動画を長時間再生したり、ゲームを長時間プレイしたりなど、負荷の高い機能を使い続けると端末内部の温度が上昇しやすくなる。端末の温度が一定の値に達すると、過度の温度上昇による火傷を防ぐため、充電や特定の機能が停止する場合がある。さらに消費電力への影響も大きくなるので、発熱はユーザーの使い勝手に直結する問題だといえる。

 モバイル端末向けのプロセッサー「Snapdragon」を開発しているQualcommは、自社のブログでSnapdragonの最新版「S4」は文字どおり「クール」だと説明している。Snapdragon S4では、複数のコアが非同期で動作するため、高いパフォーマンスと低消費電力を両立できる。

 加えて、端末内部の発熱を抑える上でも優位性があるとしている。これを証明すべく、Qualcommは1つの実験を行った。Snapdragon S4を搭載したスマートフォンと、他社のデュアルコアCPUを搭載したスマートフォン2台にバターを載せながら、「Dhrystone」と呼ばれるベンチマークを20分実施するというもの(他社のプロセッサー名は明かされていない)。他の2機種に載せたバターがみるみるうちに溶けて崩れていく一方で、Snapdragon S4搭載機に載せたバターは少し溶けているが大きく崩れてはおらず、同社は「発熱の優位性がよく分かる」としている。実験の様子は下記の動画で公開されているのでご覧いただきたい。


photo 熱感知カメラでベンチマーク中の端末内部の温度を示したもの。左端がSnapdragon S4搭載機。他の2機種に比べて内部の温度が低いことが分かる

 Snapdragon S4は、日本ではNTTドコモのLTE対応スマートフォンなど、2012年夏モデルの一部機種で採用されている。実際の利用シーンでどこまで高いパフォーマンスと低消費電力を実現するのか、期待される。

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