「Xperia Tablet S」徹底検証(前編)――Sony Tabletからの進化を見極めるブランド一新、中身はどうだ?(1/5 ページ)

» 2012年09月04日 11時15分 公開

「Sony Tablet」から「Xperia Tablet」へ

ブランド名を一新し、見た目も中身も大きく変わった「Xperia Tablet S」

 ソニーの第2世代目となるAndroid搭載タブレットが登場した。ブランド名を従来の「Sony Tablet」から、ソニーモバイルコミュニケーションズのスマートフォンと同じ「Xperia」ブランドへと統合し、「Xperia Tablet」に生まれ変わっている。

 従来のSony Tabletでは、スタンダードなくさび形ボディの「S」シリーズと、2画面折りたたみボディの「P」シリーズ、2系統のラインアップが用意されていたが、今回はSシリーズの後継となる「Xperia Tablet S」のみが発表された。Pシリーズの後継に相当するモデルを近々に投入する予定はないという。

 Xperia Tablet Sは、従来機より薄型化と軽量化を果たすとともに、防滴機能を追加し、CPUにクアッドコアのNVIDIA Tegra 3を搭載するなど、ボディも基本システムも強化している。また、ソフトウェア面ではXperiaスマートフォンをはじめ、ソニー関連製品との連携を強化してきた。さらに、タブレットの活用の幅を広げるアクセサリ類も意欲的にそろえているのが目を引く。

 製品ラインアップは、ストレージ容量の違い(16G/32G/64Gバイト)で3モデルを用意している。今回は2012年9月15日の発売に先駆け、最上位となる64Gバイトモデル(SGPT123JP/S)の試作機を入手したので、性能や使用感などをじっくりチェックしていこう。

先代のイメージを引き継ぎつつ、グッと洗練された薄型軽量ボディ

 まずはボディに注目だ。液晶ディスプレイのサイズは従来と同じ9.4型ワイドだが、より薄く軽く、そしてスタイルもスマートに生まれ変わっている。

 本体サイズは239.8(幅)×174.4(幅)×8.8〜11.85(高さ)ミリ、重量は約570グラムだ。本体サイズが241.2(幅)×174.3(奥行き)×10.1〜20.6(高さ)ミリ、重量が約598グラムだったSony Tablet SのWi-Fiモデルと比較して、最厚部で8.75ミリも薄くなり、重量は約28グラム軽くなった。

Xperia Tablet SとSony Tablet Sの基本スペック比較
製品名 Xperia Tablet S Sony Tablet S(Wi-Fiモデル)
液晶ディスプレイ 9.4型IPS 9.4型IPS
画面解像度 1280×800ドット 1280×800ドット
CPU NVIDIA Tegra 3(1.3GHz) NVIDIA Tegra 2(1.0GHz)
メモリ 1Gバイト 1Gバイト
ストレージ 16Gバイト/32Gバイト/64Gバイト 16Gバイト/32Gバイト
通信機能 IEEE802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 3.0 IEEE802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 2.1+EDR
カメラ 100万画素(前面)、800万画素(背面) 30万画素(前面)、511万画素(背面)
搭載センサー GPS、デジタルコンパス、照度、3軸加速度、ジャイロ GPS、デジタルコンパス、照度、3軸加速度、ジャイロ
カードスロット SDメモリーカード(SDHC対応) SDメモリーカード(SDHC対応)
インタフェース ヘッドフォン出力/マイク入力兼用×1、マルチポート(HDMI出力、USBにオプション対応)×1、ステレオスピーカー、モノラルマイク ヘッドフォン出力/マイク入力兼用×1、USB 2.0(micro-AB)×1、ステレオスピーカー、モノラルマイク
バッテリー容量 6000mAh 5000mAh
バッテリー駆動時間 スタンバイ時:約1050時間、ビデオ再生時:約12時間、Wi-Fi Web閲覧時:約10時間 スタンバイ時:約430時間、ビデオ再生時:約6時間、Wi-Fi Web閲覧時:約6.2時間
バッテリー充電時間 約5.5時間 約5時間
外形寸法(幅×奥行き×高さ) 239.8×174.4×8.8〜11.85ミリ 241.2×174.3×10.1〜20.6ミリ
質量 約570グラム 約598グラム

 Sony Tablet Sの特徴だった雑誌を折り返したような独特のフォルムは健在で、グリップしやすいように立体的なドットパターンが施されている点も同様だ。しかし、新しいXperia Tablet Sのほうが明らかにスリムでスマートに仕上がっている。従来機が雑誌なら、今度は小冊子といったところだ。背面の素材は樹脂からアルミニウムに変わり、高級感も高まった。

 実際に持って比べてみると、大きくなだらかなカーブがあって重心が手のひら側にかかる旧モデルのほうが手に持ったときのフィット感がよく、少し軽く感じるが、新モデルもホールドのしやすさという点ではヒケをとらない。従来からのイメージと持ちやすさを引き継ぎつつ、うまく薄型化に成功したという印象だ。この折り返し部分の意匠は、後ほど紹介するアクセサリの接続にも大活躍する。

 さらにXperia Tablet Sは、ボディがIPX4相当の防滴仕様となっている(本体カバーをすべて装着し、オプションのスタンドなどに立てかけた状態で防滴性能を発揮)。多量の水をかけたり、水中で使えたりするわけではないが、例えば台所などでレシピを見ながら、ぬれた手で操作するといったことが可能だ。大幅に薄型化しつつ、防滴という付加価値を用意してきた点は見逃せない。

雑誌を折り返したような独特のフォルムを生かしつつ、薄型化と軽量化を実現したボディ

背面の左上には「Xperia」のロゴが入っている(写真=左)。厚みのある黒い部分は縦位置で握りやすく、横位置ではうまく指がひっかかってくれて持ちやすい(写真=中央/右)



Xperia Tablet S(左)とSony Tablet S Wi-Fiモデル(右)の比較。Xperia Tablet Sは本体サイズが239.8(幅)×174.4(幅)×8.8〜11.85(高さ)ミリ、重量が約570グラムだ。最厚部で8.75ミリも薄くなり、重量は約28グラム軽くなった



Xperia Tablet S(左)と新型iPad(右)の比較。最薄部ではiPadの9.4ミリより薄い8.8ミリだが、紙の冊子を折り返したようなデザインにより、最厚部は11.85ミリと厚くなっている。重量はiPadのWi-Fiモデルより82グラム軽い約570グラムだ

iconicon
iconicon
       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月09日 更新
  1. 絵文字の「合掌」はハイタッチ?お祈り? それとも…生みの親による自称“素人回答”がネットで話題に (2026年05月08日)
  2. 今の絵文字に思うこと、12×12ドットでの表現は困難だった──「ドコモ絵文字」開発者が明かす (2025年05月22日)
  3. あなたの街の「スマホ決済」キャンペーンまとめ【2026年5月版】〜PayPay、d払い、au PAY、楽天ペイ (2026年05月07日)
  4. ドコモの通信品質はどう改善したのか、前田社長が解説 3G停波が寄与、5G SAの拡大も (2026年05月08日)
  5. “画面なし”の軽量トラッカー「Google Fitbit Air」発表 1万6800円 24時間装着しても快適 (2026年05月07日)
  6. PayPay上場後初の決算は大幅増益、若年層が成長をけん引 26年度には「一体型カード」投入へ (2026年05月07日)
  7. Google、Fitbitアプリを全面的に再設計 Geminiを健康管理にも活用、新アプリ「Google Health」発表 (2026年05月07日)
  8. 「ahamoだけ通信速度が遅い?」――ネットの声に「そんなことはない」とドコモ前田社長が一蹴 (2026年05月08日)
  9. なぜドコモで「つながりにくい」問題が起きているのか 明かされた根本的な要因 (2023年04月27日)
  10. なぜPayPayは「プラチナカード」を急がない? 中山CEOが語る若年層シフトとゴールド強化の狙い (2026年05月08日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年