機能面での新しいトピックは、NFCに対応したことだが、決済機能には対応しておらず、利用はAndroid Beamなどのデータ交換に限られる。
UI(ユーザーインタフェース)については、シャープが2012年夏モデルから採用した「Feel UX」を継承しており、一部で機能向上が図られている。特に嬉しいのが、ウェルカムシートだけでなく、3ラインホームの壁紙も変更できるようになったことだろう。夏モデルの3ラインホームではプリセットされた壁紙しか使えなかったが、PANTONE 6(恐らく他キャリアのシャープ冬モデルも含めた新機種)では、撮影した写真など好きな画像を背景に設定できる。壁紙は25色のカラーに合わせた25種類をプリセットする予定。また、従来の3ラインホームは「アプリ」「ウィジェット」「ショートカット」で並びが固定されていたが、アプリ、ウィジェット、ショートカットの部分を長押ししてドラッグすることで、3つの順番を変更できる。よく使うアプリが決まっているという人は、ショートカットを先頭に移動させるといいだろう。さらに、画面下部のナビゲーションバーに表示されているアプリ3つを変更可能になった。


「ホーム設定」から3ラインホームのさまざまな設定が可能(写真=左)。「ナビバーアプリ設定」を変更すると、ナビゲーションバー左下3つのショートカットを変更できる。右端のマルチタスクボタンは変えられない(写真=中)。3ラインホーム上のアプリを非表示にもできる(写真=右)夏モデルのブラウザでは、左右どちらかにフリックするとサブメニューを呼び出せる「クイックツールボックス」が採用されたが、これが「クイックツールボックスEX」に進化し、ブラウザ以外でも利用できる。端末を2回振ると表示され、6つのアプリを呼び出せる。初期状態では「どこでもコピー」「検索」「辞書」などが設定されているが、他のアプリに変更することもできる。


通知バーの設定パネルの表示方法も改善された。夏モデルでは1段を左右にスクロールして表示させる仕様だったが、PANTONE 6では5個×2段の表示になり、1行表示にも切り替えられる。また設定パネルの並び替えも可能になった


端末を持っている間は消灯しない「Bright Keep」(写真=左端)。シャープ端末おなじみの「エコ技」(写真=左中)。ROMは8Gバイト。展示機のシステムメモリの空き容量は5.22Gバイトだった(写真=右中)。OSはAndroid 4.0.4(写真=右端)PANTONE 6が発売される12月下旬に、SoftBank SELECTIONから背面用のシールが発売される予定。価格は未定。シールは1度貼っても剥がせるタイプのもので、PANTONEカラーとのコーディネートを楽しめる。
夏モデルの「AQUOS PHONE Xx 106SH」相当のスペックを備えながら、通信機能やUIがさらに進化。デザインも持ちやすく洗練されており、万人にマッチするよう25色をラインアップ。飛び抜けた機能はないが、スマホ初心者からスペック重視派まで、幅広いユーザーに人気を博しそうだ。
“PANTONE 6 200SH”の型番を見て不思議に思った方はいないだろうか。ソフトバンクの2012年度冬春モデルはメーカーごとに「201xx」から型番が始まっているが、シャープ端末のみ「200」で始まっている。説明員に聞いたところ、「PANTONEを新たにゼロからスタートしたいという想いを込めて『200』にした」そうだ。一方で、今回のシャープ端末は「200SH」「202SH」「203SH」の3機種が発表されたが、「201SH」はない。なぜか? 実は201SHはすでに2006年に発売されている。201SHはストレート型のプリペイド端末で、当初はボーダフォンが「V201SH」という製品名で発売していたが、ソフトバンクへのブランド変更に伴い、「SoftBank 201SH」という製品名に変更された。この件とPANTONE 6の型番を200SHにしたことが関係しているかは定かではないが、すでに「403SH」や「904SH」も発売されているだけに、今後の措置が気になるところだ。
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