ソフトバンクモバイルの富士通モバイルコミュニケーションズ製Androidスマートフォン「ARROWS A 202F」は、5インチフルHD(1080×1920ピクセル)の液晶ディスプレイと動作クロックが1.7GHzのクアッドコアプロセッサー「APQ8064T」(Qualcomm製)を採用したハイエンド端末だ。ソフトバンク向けに投入する「ARROWS A」シリーズとしては、「ARROWS A 101F」「ARROWS A 201F」に次ぐ3世代目になる。そんな202Fの使い勝手を、数回にわたってレビューしていきたい。
202Fは、大画面の5インチディスプレイと容量3020mAhのバッテリーを搭載しつつ、厚さが9.8ミリのスリムなボディを実現した。本体サイズは約69(幅)×139(高さ)×9.8(厚さ)ミリで、重さは約158グラム。手になじみやすいラウンドフォルムだが、筆者(身長が160センチの女性)の手では大柄なサイズに感じた。背面のマット素材には、低摩擦ですべりが良いフッ素系ハードコート「ウルトラタフガードplus」を採用し、すべすべで触り心地の良い質感に仕上げた。ハードコートを重ねているため、塗装が剥がれにくい。側面のフレームには金属を使用し、上質な印象を持つデザインにした。防水(IPX5/8)、防塵(IP5X)仕様で、端末上部のイヤフォンジャックはキャップレスになっている。
特殊強化ガラスを貼ったディスプレイは、耐衝撃性を持つ。富士通の担当者によると、ガラスの製品名は非公表ということだった。また、「サラサラコートディスプレイplus」を採用し、指紋や皮脂を目立たなくした。スマートフォンは画面消灯時の指紋が気になるところだが、202Fではほとんど気にならなかった。
5インチのディスプレイを搭載した比較的大柄なサイズの202Fは、片手での操作感が気になるところだ。ディスプレイをタップする際は、画面上部と画面端はやはり届きにくい。端末を片手で持つと重いので、女性や小柄な人は両手の方が操作しやすい。例えば、筆者の手では、アプリ一覧画面などで特定のアプリを片手でタップするのは難しかった。
ただし、端末右下の「スライドディスプレイ」ボタンを押すと、画面が下方向へスライドするため、無理なく片手で操作できる。一方、スライドディスプレイでは、どれくらい画面をスライドさせるかを調整できるが、その操作自体が片手で行いにくかった。
端末を左手で持つと、ちょうど親指が電源キーの上に収まるので、スリープモードやシャットダウンの操作がしやすい。また、ボリュームキー(下)と電源キーを同時に押すとスクリーンショットの撮影ができるが、これは親指だけで操作できるようになっている。こちらも、手の小さい人に同時押しは難しそうだ。
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