「だれとでも定額パス」(WX01TJ)は、Bluetoothで接続したAndroidスマートフォンで、ウィルコムが提供するPHS音声通話サービス「だれとでも定額」を利用できるようにする、PHSアダプターだ。本体のサイズは、約54(幅)×85.6(高さ)×5.45(厚さ)ミリ、重さは約32グラムと薄く軽い。フットプリントはクレジットカードとほぼ同じだ。なお、内蔵するバッテリーは取り外しができない。説明スタッフの説明によると、内蔵するバッテリーの容量は約400mAhという。
スマートフォンとはBluetoothで接続する。スマートフォン側に専用の通話アプリを導入すれば、ウィルコムのPHS回線で音声通話が利用できる。なお、専用の通話アプリはAndroid 4.0以上に対応する。BluetoothはVer.2.1+EDRで、PHSに対応したBluetoothプロファイルを利用するという。現在、専用通話アプリのiOS版は用意していないが、これについてウィルコムの説明スタッフは、iOSにPHS対応のBluetoothプロファイルを組み込むのが難しいためと説明している。
専用通話アプリは、導入すると常に起動した状態となり、Bluetoothを介してWX01TJに着信があるのを監視する。そのため、Androidデバイス側は常にBluetoothを有効にしておく必要がある。ウィルコムの説明によると、Androidデバイスが起動していないときにWX01TJに着信があった場合は、その履歴を保存しておき、Andoridデバイスが起動してWX01TJと接続を確立したときにその履歴を通知するという。また、Androidデバイスがスリープに移行した状態でWX01TJに着信があった場合は、Androidデバイスを復帰して着信をユーザーに通知すると説明している。


通話アプリでは、184発信、186発信、そして、分計発信を利用できる。設定項目では、WX01TJ本体のファームウェアを更新するメニュー(ソフトウェア更新)やBluetoothの接続状態を通知するアラームの設定が行えるWX01TJの月額基本使用料は490円となる。オプションで月額980円の「だれとでも定額」を契約すると、月額1470円で、Android 4.0以上を導入してBluetoothが利用できるすべてのデバイスから、だれとでも定額プランを利用した音声通話が可能になる。なお、端末本体の価格について、一括購入の価格、解約違約金を設定した利用継続契約時の購入価格を含めて、ウィルコムは一切明らかにしていない。


「だれとでも定額パス」を使えば、Andorid 4.0を導入しているすべてのデバイスで月額1470円でPHSの音声通話が利用できる。「データ通信はMVNOのSIMを使っています」というユーザーの音声通話プランとしても有効な選択肢となるだろう
だれのスマートフォンでも定額なのだ──ウィルコム、カードサイズ「だれとでも定額パス」
ウィルコム、PHS+4G対応スマホや他社Androidでも“だれ定”が使えるBT端末などを発表Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.