“初めてのスマホ”にふさわしい上質さと実用性――これが「URBANO」のおもてなし開発陣に聞く「URBANO L01」(2/2 ページ)

» 2013年08月07日 07時00分 公開
[房野麻子ITmedia]
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nanoSIMは小型化に有効 RAMはたっぷり2Gバイト

 2012年発売のURBANO PROGRESSOはディスプレイサイズが4インチだった。URBANO L01は4.7インチへ拡大し、さらにバッテリーも1500mAhから2700mAhへと大幅に大容量化。しかし横幅を1ミリ大きくしたとはいえ厚みは10.8ミリと変わらず、搭載する部品はずいぶん小型化されたことになる。

 「ほぼ変わらないサイズに、より大きなディスプレイや大容量のバッテリーを搭載しなくてはいけないので、どうしても部品の小型化は必要です。今回は基板を小型化して、nanoSIMも採用しました。このほかにも小型化の取り組みをいろいろやった上でこのサイズを実現できました」(大西氏)

photo nanoSIMを採用したURBANO L01。バッテリーは2700mAh

 携帯電話に使われている部品の中でカードスロットの占めるスペースはかなり大きいそうで、nanoSIMの採用は小型化にかなり効果があったようだ。部品の面積が小さくなるだけでなく、そこにつながる配線の自由度が増し、ほかの部品も柔軟にレイアウトできるようになる。

 HD(720×1280ピクセル)解像度のディスプレイや1.5GHzデュアルコアプロセッサー(MSM8960)の採用は端末の商品コンセプトによるものだが、内蔵メモリ(RAM)は2Gバイトとハイエンドクラスの容量を搭載した。

 「メモリ容量が小さいと、最初はサクサク動いても、アプリを追加していくに従って動きが重くなってきます。お買い上げいただいて長期間使っていただく中で、特に動作部分は不都合がないように2GバイトのRAMを積んでいます」(大西氏)

無接点充電オプションでQi対応も

 URBANO L01は2700mAhのバッテリーを搭載する。auの今夏モデルでは「AQUOS PHONE SERIE SHL22」の3080mAhに次ぐ大容量で、「しっかりと使っていただけるバッテリーを搭載しようという考え」(大西氏)から採用された。また大容量になって充電に時間がかかることから、手軽に充電できるように急速充電が可能な卓上ホルダと専用アダプターを同梱している。さらに、今秋発売のオプション品を使うことで、auスマホとして初めて無接点充電のQiに対応することも特徴だ。

photophoto 付属の卓上ホルダ

 「URBANO PROGRESSOで卓上ホルダを同梱したところ、非常に利用率が高く、もっと手軽に充電できる無接点充電は当初から考えていました。しかし、これにすると電池にコイルを貼り付けることになるので厚みが出ます。そうなると、URBANO PROGRESSOと同じ持ちやすい10.8ミリの厚みを実現できなくなります。今回はこの厚みを優先しましたが、無接点充電のニーズはもちろんありますので、そちらはオプション品として対応しようという話をさせていただきました」(大西氏)

 無接点充電を利用するには、バッテリーと背面カバーを専用のものと交換する必要がある。バッテリー自体が無接点充電対応になっているので、端末から取り外して単品で充電することも可能だ。無接点充電用の充電器はKDDIから発売されるようだが、市販のQi対応充電器ももちろん利用できる。

フィーチャーフォンの概念を取り入れた「エントリーホーム」

 URBANO L01は、フィーチャーフォンから乗り換えて、初めてスマートフォンを使うユーザーにも安心して使ってもらえる端末という位置付け。そのために導入されたのが、スマートフォンを使う上で違和感を覚える部分をフィーチャーフォン的にして親しみやすくしたUI「エントリーホーム」だ。

 エントリーホームを導入するに当たっては、フィーチャーフォンを使っているユーザーにスマートフォンを使ってもらい、どう感じるか、どこが分かりにくいかなどをインタビューしたという。

photophotophoto URBANO L01の「エントリーホーム」

 「まず戸惑われるのがロック画面です。フィーチャーフォンだったら、端末を開くと画面が表示されるので、ロック画面は折りたたみ式のフィーチャーフォンになかった概念です。エントリーホームの初期状態ではロック画面はオフになっていて、ディスプレイを点灯させるとホーム画面がすぐに表示されるようになっています」(大西氏)

 エントリーホームはAndroidのホーム画面をフィーチャーフォンの待受画面と見立て、左右フリックはできず1画面のみという構成。画面上部には大きな時計のウィジェットを配置し、電話やメールの着信情報も大きく表示される。

 「ステータスバーや通知パネルにももちろん表示されますが、気づきにくく、また、通知パネルを引き出すという動作は、初めてスマートフォンを使う方には馴染みにくいと思いました」(大西氏)

 フィーチャーフォンの概念を表現したエントリーホームには、ほかにも随所にフィーチャーフォン的な使い勝手が取り入れられている。アプリ一覧画面はフィーチャーフォンの「メニュー」となり、3列×3行のマトリクス形式か文字の大きなリスト形式で表示される。フィーチャーフォンの「メニュー」+「0」で自分の電話番号を表示する機能をそのまま搭載することはできないが、メニューの分かりやすい場所にプロフィールを入れ、すぐに確認できるようにした。また、アプリケーションがどんな機能か分かるようにガイドを表示する。

 もちろん、エントリーホームの他に通常のホームアプリも搭載している。通常ホームアプリを設定してもそれを難しいと感じる場合は、使いやすさに配慮した「シンプルメニュー」を利用することも可能だ。エントリーホーム、シンプルメニューを活用し、スマートフォンの使い勝手に慣れたら通常のホームアプリに変更する、といった使い方が想定されており、Androidの自由でカスタマイズ性の高いホーム画面やUIへの橋渡しとなる。

 「自分の熟練度合いに合わせて、慣れてきたらステップアップしていけます。もちろん、エントリーホームをそのままずっと使っていただいても結構です」(大西氏)

 フィーチャーフォンの概念を取り込んだエントリーホーム。初期状態でロック画面はなく、ホーム画面も1シートのみで左右にフリックして切り替えることはできない。よく使うアプリを配置したフィーチャーフォン風のメニューを用意し、それ以外のアプリは「すべてのアプリ」から利用する。エントリーホームへ切り替えるためのショートカットが通常ホームアプリに配置されている。

シニア向けスマホに活用される可能性も

 京セラはauのシニア向け端末「簡単ケータイ」シリーズにも製品を提供しており、エントリーホームや分かりやすいUIへの取り組みをさらに進めた、シニア向けスマートフォンの登場も期待したいところだ。

 「可能性はあると思います。しかしURBANO L01はフィーチャーフォンから乗り換えられる方を広くターゲットにしている端末なので、シニア向けの携帯電話を使ってらっしゃる方をターゲットにするとなると、当然、アプローチは変わってくるでしょう。エントリーホームから踏襲する部分はあるでしょうし、新規で考えることも出てくると思います」(大西氏)

photo

 フィーチャーフォンからスマートフォンへの乗り換えを考えているスマホビギナーに、エントリーホームや物理キーが馴染みやすく、大容量バッテリーも電池に対する不安を軽減してくれる。ハイエンド端末に比べるとスペックは抑えめだが、2GバイトのRAMを積んでおり、動作に関して不満は感じないはずだ。au端末で初めてのスマートフォンを探しているなら、まず候補にしたい1台だ。

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