iPhone 5sに搭載されたiOS 7は、iOS 6から見てさまざまなアップデートが図られている。スマホの主要な機能である「電話」や「メール」については大きな刷新はないものの、日々使う機能としては非常に使い勝手が良くなっている。以前からiPhoneを使っているユーザーはもちろん、最近iPhoneを使い始めた人も知っておきたい便利機能について触れていこう。
電話機能に関して、筆者が最も大きな進化だと感じるのは「着信拒否設定」ができるようになったことだ。iOS 6までは着信拒否をするにはキャリアの有料オプションサービスを申し込む必要があった。また、従来のケータイには搭載されていた機能だったこともあり、iPhoneで使えないのを不満に感じていた人も多いのではないだろうか。
着信履歴から設定するには、拒否したい着信欄の右端に表示された「i」をタップ。あとは画面下部に表示された「この発信者を着信拒否」をタップするだけだ。着信拒否を設定すると、電話はもちろん、メッセージ、FaceTimeでの着信を拒否できる。
特定の電話番号からの迷惑電話に悩んでいた筆者としては、この機能が追加は非常にありがたかった。苦手なあの人からの着信を拒否してしまう、なんて思い切ったことも簡単にできるようになったiPhone、恐るべし!
インタフェースに関しても、「キーパッド」などはよりシンプルになった印象を受ける。基本的な使い方はiOS 6のときと変わらず、キーパッドで電話番号を入力したら「発信」をタップする。ちなみに、電話番号を入力して「+“連絡先”に追加」をタップすれば、素早く電話番号を連絡先に登録可能。知っておくと便利な機能の1つだ。
「後で通知」「メッセージ」機能は、iOS 6から引き継がれている。いずれも着信中に電話に出られないときに使うためのもので、前者は任意のタイミングで着信があったことを再通知する機能で、後者はショートメッセージで発信者にすばやくメールを送れる機能だ。
といいながら、筆者は実生活でこの機能を使ったことは一度もない……。結局、GmailやLINEで「どうかしましたか?」などの連絡をしてしまうことが多い。せっかくなのでどんどん活用するべきだと、原稿を書きながら改めて思った次第だ。
なお、着信音を素早く止めるには、本体の電源キーかボリュームキーを一度押す方法もある。また、電源キーを2度押しすれば、留守番電話に転送できる。
iOS 7になり、「FaceTime」が独立したアプリとして登場したのも注目すべきポイントだろう。さらに、ビデオ通話だけでなく、「FaceTimeオーディオ」という音声のみでの通話機能が追加されたのは大きい。
iPhone同士であれば、キャリアに関係なくインターネット回線を介した通話が行えるので、実質タダになるのが魅力のこの機能。もちろん、双方がパケット定額制への加入かWi-Fiでの利用が必須条件となるが、多くのユーザーがこの点は問題ないだろう。相手がiOS 7のiPhoneやiPad、iPod touchを使っていることを知っているなら、どんどん活用してみよう。
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