「電話」と「メール」の細やかな使い勝手が向上、一方で気になることも……iPhone 5sロードテスト第4回(1/2 ページ)

» 2013年11月27日 10時01分 公開
[今西絢美,ITmedia]
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 iPhone 5sに搭載されたiOS 7は、iOS 6から見てさまざまなアップデートが図られている。スマホの主要な機能である「電話」や「メール」については大きな刷新はないものの、日々使う機能としては非常に使い勝手が良くなっている。以前からiPhoneを使っているユーザーはもちろん、最近iPhoneを使い始めた人も知っておきたい便利機能について触れていこう。

photophoto 「iPhone 5s」

“着信拒否”できる安心感は絶大!

 電話機能に関して、筆者が最も大きな進化だと感じるのは「着信拒否設定」ができるようになったことだ。iOS 6までは着信拒否をするにはキャリアの有料オプションサービスを申し込む必要があった。また、従来のケータイには搭載されていた機能だったこともあり、iPhoneで使えないのを不満に感じていた人も多いのではないだろうか。

 着信履歴から設定するには、拒否したい着信欄の右端に表示された「i」をタップ。あとは画面下部に表示された「この発信者を着信拒否」をタップするだけだ。着信拒否を設定すると、電話はもちろん、メッセージ、FaceTimeでの着信を拒否できる。

photophoto 着信履歴から設定するには、「電話」→「履歴」→拒否したい連絡先欄の「i」をタップ。最後に「この発信者を着信拒否」を選択する(写真=左)。「電話」→「連絡先」→拒否する相手を選択→「編集」→「この発信者を着信拒否」という方法もある。ちなみに「連絡先」アプリからは設定できないようだ(写真=右)

 特定の電話番号からの迷惑電話に悩んでいた筆者としては、この機能が追加は非常にありがたかった。苦手なあの人からの着信を拒否してしまう、なんて思い切ったことも簡単にできるようになったiPhone、恐るべし!

 インタフェースに関しても、「キーパッド」などはよりシンプルになった印象を受ける。基本的な使い方はiOS 6のときと変わらず、キーパッドで電話番号を入力したら「発信」をタップする。ちなみに、電話番号を入力して「+“連絡先”に追加」をタップすれば、素早く電話番号を連絡先に登録可能。知っておくと便利な機能の1つだ。

photophoto これまでも同様の機能があったが、筆者はiOS 7になって気が付いた。以前よりも表示が分かりやすくなったように感じる(写真=左)。通話中のメニュー画面。こちらもアイコンが円形で表示される(写真=右)

 「後で通知」「メッセージ」機能は、iOS 6から引き継がれている。いずれも着信中に電話に出られないときに使うためのもので、前者は任意のタイミングで着信があったことを再通知する機能で、後者はショートメッセージで発信者にすばやくメールを送れる機能だ。

photophotophoto 着信中の画面は以前よりも見やすくなった印象(写真=左)。「後で通知」をタップすると、指定したときに改めて通知が届く(写真=中)。「メッセージ」をタップすると、着信があった電話番号に当ててショートメッセージを送信できる(写真=右)

 といいながら、筆者は実生活でこの機能を使ったことは一度もない……。結局、GmailやLINEで「どうかしましたか?」などの連絡をしてしまうことが多い。せっかくなのでどんどん活用するべきだと、原稿を書きながら改めて思った次第だ。

 なお、着信音を素早く止めるには、本体の電源キーかボリュームキーを一度押す方法もある。また、電源キーを2度押しすれば、留守番電話に転送できる。

iPhone同士ならタダで話せる「FaceTime」

 iOS 7になり、「FaceTime」が独立したアプリとして登場したのも注目すべきポイントだろう。さらに、ビデオ通話だけでなく、「FaceTimeオーディオ」という音声のみでの通話機能が追加されたのは大きい。

photophoto 「FaceTime」アプリの履歴画面。電話アプリとインタフェースはほぼ同じだ(写真=左)。履歴から発信するには「FaceTimeオーディオ」をタップ(写真=右)
photophoto FaceTimeオーディオの通話画面も、電話アプリと同様。通話中に「FaceTime」をタップすると、ビデオ通話に切り替えられる(写真=左)。「連絡先」から発信する場合は、「FaceTime」欄に表示された受話器のアイコンをタップする(写真=右)

 iPhone同士であれば、キャリアに関係なくインターネット回線を介した通話が行えるので、実質タダになるのが魅力のこの機能。もちろん、双方がパケット定額制への加入かWi-Fiでの利用が必須条件となるが、多くのユーザーがこの点は問題ないだろう。相手がiOS 7のiPhoneやiPad、iPod touchを使っていることを知っているなら、どんどん活用してみよう。

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