2013年9月12日に発売したiPhone 5sとiPhone 5c。発売からわずか3日間で、この2モデルの販売台数は過去最高の900万台に達した。筆者も発売日の朝に地元のキャリアショップへ赴いたのだが、5sのお目当てのカラーの入荷はないとのことで、予約だけを済ませてショップを後にした。
それからちょうど1カ月後の10月12日にようやく入荷したとの連絡を受け、さっそくiPhone 5から5sに機種変更した次第である。iPhone歴4年、晴れて“iPhone 5sユーザー”となった筆者が日々使って感じているiPhone 5sの魅力をお伝えできればと思う。
かつて、「iPhone 4」の登場時に大きな衝撃を受けたユーザーが多かったのではないだろうか。丸みを帯びたポリカーボネート製の背面から、強化ガラスによるフラットなデザインへと生まれ変わったからである。今回登場した5sもこのフラットデザインが引き続き踏襲されており、外観上は5から大きな違いはない。
しかし、今回はカラバリが刷新された。5では「ブラック&スレート」「ホワイト&シルバー」の2色展開だったが、5sは「スペースグレイ」「シルバー」「ゴールド」の3色展開となった。特に、ゴールドの登場はかなりの注目を集め、筆者も迷わずゴールドを購入した。
このゴールド、前面はホワイトなのだが、側面と背面に上品なゴールドをあしらっているのが特徴だ。もっとピカピカした金色をイメージした人も多いだろうが、ピンクゴールドのような落ち着いた輝きがある。これなら女性ユーザーにも受け入れられやすいのではないだろうか。アクセサリーを喚起させるようなこのカラーに、個人的には満足している。また、スペースグレイに関しても、金属部分は絶妙なグレーで、これまで以上にスタイリッシュな印象を受けた。
デザインが変わらないといえども、ホームボタンのデザインは少し変更された。これまでは少しくぼみがあったのに対し、5sではフラットになっている。また、ホームボタンをぐるりと囲むリングが追加された。これは、新機能である指紋認証センサー「Touch ID」を搭載したからだろう。なお、Touch IDの機能に関しては別の回でじっくり触れたい。
また、見た目で分かる違いといえば、背面に白とアンバーの2色のLEDフラッシュが配されている点だろう。細やかな機能に関しては別項で述べるが、フラッシュのサイズに関しては5と同じなので、5用のケースでも問題なく使用できる。
本体サイズに関しては5と同様、幅58.6×高さ123.8×厚さ7.6ミリを維持。重さも変わらず112グラムだ。昨今は5インチディズプレイを搭載したAndroidスマホが多数登場している。ディスプレイは大きい方が見やすいという声もあるので、一概には言えないものの、女性など手の小さなユーザーが持ちやすいと感じるのは、iPhoneの「4インチ」ではないだろうか。
iPhone 5sとiPhone 5の主なスペックの違いをまとめた表は、以下のとおり。筐体に関する項目は共通する部分が多く、ハードに関してはさまざまな進化が見られる。
iPhone 5s | iPhone 5 | |
---|---|---|
ディスプレイ | 4インチRetinaディスプレイ(640×1136ピクセル、326ppi)、コントラスト比800:1、最大輝度500カンデラ/平方メートル | |
プロセッサ | 64ビット対応A7 | A6 |
モーションコプロセッサ | M7 | なし |
Touch ID | ホームボタン内蔵 | なし |
iSightカメラ | 800万画素裏面照射型(画素ピッチ1.5μメートル)、F2.2、TrueToneフラッシュ | 800万画素裏面照射型(画素ピッチ1.4μメートル)、F2.4 |
バッテリー | ネット利用時:4G LTEで最大10時間/Wi-Fiで最大10時間、連続待受時間:最大250時間 | ネット利用時:LTEで最大8時間/Wi-Fiで最大10時間、連続待受時間:最大225時間 |
本体サイズ | 58.6(幅)×123.8(高さ)×7.6(厚さ)ミリ | |
重さ | 112グラム | |
容量 | 16Gバイト、32Gバイト、64Gバイト | |
カラー | スペースグレイ、ゴールド、シルバー | ブラック&スレート、ホワイト&シルバー |
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