ここから選ぶ! 海外旅行で使えるプリペイドSIM:スマートフォンが使えると海外でも機動力アップ

» 2013年12月27日 15時53分 公開
[長浜和也,ITmedia]

海外利用を想定したデータ通信環境がそろってきた

 「有給とるのがなんか申し訳なくて」という雰囲気に満ち満ちている会社でも(いえ、弊社がどうのこうのというわけじゃないんですよ。はっはっは)、まとまった休みが取りやすい年末年始に海外へ旅行する日本人は多い。

 スマートフォンのユーザーが増えるにつれて、海外でも、いや、勝手分からぬ海外だからこそ、スマートフォンを使う機会が多くなっている。特に、地図情報アプリや現地でダウンロードできる交通機関アプリなどは、旅行における機動力を大幅に向上してくれるはずだ。

 これまで、日本人が海外でスマートフォンを利用する場合、最も簡単なのがNTTドコモやKDDI、ソフトバンクモバイルが提供している国際ローミングによる海外パケット定額サービスだった。ただ、こちらは、1日あたり3000円近い利用料金がかかってしまう。

 一方、NTTドコモが12月2日から開始した「海外1dayパケ」なら、現地に到着して専用アプリで利用開始してから24時間だけ定額パケット通信が利用できる。利用できるのは94の国と地域で、価格は国によって980円/1280円/1580円と海外パケット定額サービスより安く設定している。ただ、容量制限が30Mバイトであるのと、スマートフォンだけが利用できるなどの制限がある。

 次に手軽なのは、海外で使えるモバイルルータをテレコムスクエアやグローバルデータなどのレンタル業者から借りる方法だ。こちらは、国によって1日あたりの利用料金が1000円かからない場合もあるなど、日本キャリアの国際ローミングサービルより安い。

 空港のカウンターでモバイルルータを受け取れるなど利便性も悪くないが、事前申し込みがほぼ必要なのと(申し込みなしで当日空港のカウンターで借りる手続きも用意しているが、年末年始は在庫がない場合が多い)、利用期間が貸出日から返却日となるので、日本から移動時間がかかる国の場合は、実質的に2日間ほど余計にコストがかかることになる。

SIMロックフリー端末があるならプリペイドSIM

 海外出張が多いユーザーの中には、海外で使うためにSIMロックフリーのスマートフォンを用意して、現地のキャリアショップでプリペイドSIMを調達することも多い。国によっては、現地で発行したクレジットカードがないと契約できなかったり、現地に銀行口座がないと契約できなかったりというケースもあるが、欧州やアジア諸国では、比較的簡単にデータ通信専用で短期間限定の定額SIMが低価格で購入できる。

 ただし、(当然ながら)SIMロックフリーのスマートフォンを持っていることが必要であるのと同時に、現地でプリペイドSIMを販売しているショップを探して、かつ、自分が望むプリペイドSIM(海外には学生向けに通話とSMSを重視したプランや海外との通話優先のSIMなど数多くのプリペイドSIMを用意している)を購入する手間がかかる。また、プリペイドSIMを調達するまで、現地でスマートフォンが使えない。

 この問題は、日本で海外で使えるプリペイドSIMを購入しておくことで回避できる。年末年始の海外旅行シーズンにあわせて、日本でも海外用プリペイドSIMに関する製品発表が続いている。

COMST

 兼松コミュニケーションズとテレキュートが取り扱っている海外渡航者向けプリペイドSIMカード「COMST」は、従来から中国と韓国で使えるパッケージを提供していたが、12月5日からタイ、オーストラリア(そして、日本)のパッケージを追加している。オーストラリア向けのSIMプランでは、SIM購入で420円、10日間有効でデータ通信が無制限のツーリストSIMプランが3980円。タイ向けのSIMは購入と7日間データ通信無制限で3980円となっている。(ただし、12月28日から1月5日はシステムメンテナンスになるため購入できない)

従来の中国と韓国に加えてタイとオーストラリアが加わったCOMST

→・海外用プリペイドSIM「COMST」が対応国を拡大――国内用も追加

GIG Sky

 フロンティアファクトリーが取り扱う米GIG SkyのプリペイドSIMは、北米や欧州、アジアなど世界70カ国以上をカバーするGSM/W-SDMAに対応する。専用アプリで購入サイトにアクセス。データ容量別のメニューを選択して購入すれば、現地のネットワークを使ったデータ通信が可能になる。

 米国ならAT&Tのネットワークを使い、175Mバイトで3000円(7日間)、300Mバイトで4200円(14日間)、500Mバイトで6000円(30日間)という3つのメニューを用意している。SIMカード自体に有効期限はなく、繰り返し利用できる。毎回10Mバイト(1日)まで無料で利用できるほか、サービスの購入サイトにはフリーでつながる仕組みのため、仮に旅行の途中で購入した容量を使い切ったとしても容易に追加購入できる。

GIG SkyのプリペイドSIM

→・世界で使えるデータ通信SIM「GIG Sky」、フロンティアが国内販売

テレコムスクエア

 12月18日に「Wi-Ho」ブランドの海外用プリペイドSIMをヨドバシカメラで販売している(SIMの実物は後日配送となる)。SIMロックフリーのAndroid導入スマートフォン対応で、ラインアップには「アメリカ用」「台湾用」「香港用」「中国用」をそろえる。いずれも3Gによるデータ通信のみを利用できる。アメリカ向けのパッケージは価格が1万2000円で有効期間は30日間。データ通信で使える容量制限は1カ月あたりで3Gバイトだ。

アメリカ用「Wi-Ho」海外SIM

→・テレコムスクエア、海外用プリペイドSIMをヨドバシカメラで販売


 手段はいろいろあれど、いずれにしても、海外でスマートフォンが使えるようにしておきたい。あるとないとでは行動圏は大幅に広がり手間は大幅に減る。不測の事態が起きたときも、情報をすばやく入手してわが身を守ることができる。最初の手続きを面倒と思わずに、ぜひ、スマートフォンを活用して海外の旅を思いっきり楽しんでいただきたい。あ、お土産は特にいいですから。

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