第54回 iPhoneでなかなかうまく撮れない、夕焼けと月を撮る荻窪圭のiPhoneカメラ講座(1/2 ページ)

» 2014年07月23日 19時56分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 先日、友達に「スマホで撮りたいけどうまく撮れないものって何がある?」と尋ねたら、ほぼ即答で「夕焼けと月」という答えが返ってきたのである。なるほど「夕焼け」も「月」も「きれい」と思ったら撮りたいものなあ。さっと空に向けてさっと撮ってネットに上げたいもの。

 わたしの経験上、「きれいな夕焼け写真」って「いいね」が付きやすいのだ。色もきれいだし、いい夕焼けの日って、多くの人がつぶやくからあとになって「え、今日の夕焼けきれいだったん?」ってなることもあるわけで。多くの人が見てくれる。

 というわけで今回のお題は「夕焼け」と「夜空」。

夕焼けを撮る

 夕焼けを撮るのは比較的簡単。「画面をタップ」して明るさを調整してやるだけ。

 シンプルに行こう。まず単に空を撮ってみる。

カメラ任せで撮った夕焼け カメラ任せで撮った西の空

 黒い雲がぐわっと空を覆っていて、すごい夕立が降ってて、あちゃ、雨じゃん、自転車で駅まで行けるかな、傘はないしな(ちなみに、傘を差して自転車に乗ってはいけません)、でも黒い雲の向こうに夕日が見えてるじゃん。

 遅刻しそうだけど、撮りたい!

 そんな感じのひととき。しかもエレベーターがくるまでのわずかな間。でもそういう夕刻の雰囲気があまり出てない。

 実は夕日はめちゃ明るいのだ。夕日にカメラを向けると、太陽以外は逆光になっちゃうから地面は暗い。で、カメラとしてはどっちに明るさを合わせたらいいか分からず、「どっちつかず」の写真になっちゃう。それがこの例。

 ちなみにHDRがかかった方はこちら。もうちょっとましになる。

HDRで撮影した夕焼け 夕焼けを撮る時はHDRが基本

 こういうときはカメラに指示をしてやるのが鉄則だ。この場合、一番撮りたいのは夕日なので、一番明るい太陽のあたりを指でタップして、そこに合わせてくれと指示する。

 指タップで指示できるエリアはけっこう広くて、太陽ピンポイントというわけにはいかないが、太陽のあたりを指でタップするとこのくらい違うのだ。

HDRオフの夕陽 太陽を指でタップしてみた。HDRオフ
HDRオンの夕陽 太陽を指でタップしてみた。こちらはHDRオン

 HDRオンの方だとかなり太陽に照らされた雲が復活した上に、黒い雲もほどよく暗くなっていい感じになってきた。これならいけそうだ。

 ちなみに、上空に光の点が浮いてるけれども、これは未確認飛行物体でもなんでもなく、なんかの光がレンズ内で変に反射して写っちゃったものです。気にしないでください。

 で、さらにこれを夕焼けらしく派手目に仕上げるのである。

 撮った写真を加工することに抵抗がある人もいるようだが、あまり気にしなくてよい。フィルタをかけるのも自分のイメージに近づけるために補正を強めにかけるのも構わない。一手間かけるだけでぐわっと印象的になる上に、それを手間暇かけずにできるのがiPhoneのいいところなのだ。

 わたしはとりあえずSnapseedを使う。Snapseedの「Tunes Image」で輝度をちょっと下げ、彩度を上げ、少し「暖かさ」を加えてみたのがこちら。

Snapseedで調整 Snapseedで調整
Snapseedで調整 比較しやすくするために普段よりちょっと盛っておりますが、かなり夕焼けっぽい印象的な絵になった

 さらにやらかしてみよう。

 上空の黒雲が醸し出す不気味さを強調したいなら「DRAMA」フィルタを使うべし。

Snapseedで調整Snapseedで調整 DRAMAとHDR SCAPEの2つを上手に使うのがハデハデにするコツ。「DRAMA」の「濃い」はどよんと暗めに仕上げてくれる
Snapseedで調整 できた写真がこちら

 すると、全体にシャドウ部がぐっと閉まって世紀末っぽい感じになった。SF映画のバッドエンディング的な感じ。上空の雲に白い点がいくつか写ってるのは、多分、雨粒。けっこう雨が降ってたので、それがDRAMAフィルタで強調されたのだ。

 今度は逆にHDR風フィルタをかけて疑似HDRな絵にしてみる。「HDR SCAPE」の出番だ。

HDR SCAPEで調整 HDR SCAPEでは自然か人物かで選び、さらに輝度や彩度など細かい調整ができる
HDR SCAPEで調整 シャドウ部をぐっと持ち上げるのでノイズが出ちゃったけど、SFっぽい感じに

 さすがに、HDR SCAPEはシャドウ部を思い切り持ち上げるのでノイズがすごいことになっちゃうけど(シャドウ部、つまり暗いところにはノイズがたくさん隠れてるのだけど、暗いので目立たないのだ。そこを明るく持ち上げるとノイズが浮いてきてしまう)、ウルトラマンっぽい(?)絵になった。

 違いが分かりやすいように、かなり“盛った”ので、けっこう不自然な絵になったけど、実際にはほどほどのところでとどめておきましょうってことで。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月14日 更新
  1. シャープが「AQUOS」を中高価格帯へシフトする理由 メモリ高騰が直撃するエントリースマホの限界 (2026年06月13日)
  2. KDDIのpovo、「つながらない」に悩む楽天ユーザーを本気で救済開始か Xで意味深投稿 (2026年06月13日)
  3. DAZNのW杯「月額980円」表示に落とし穴 ユーザーを困惑させた2つの“ダークパターン”とは (2026年06月12日)
  4. PayPayの誤送金トラブル、なぜ「強制キャンセル」できない? 広報に聞いた理由と自衛策 (2026年06月13日)
  5. ゲオの“今だけ”スマホ買い取り額UP、実はうそ? 消費者庁が厳しい目 (2026年06月12日)
  6. スタバ長時間滞在、なぜ「一律ルール」設けない? “スマホでゲーム、PCで仕事も…広報見解は (2026年06月12日)
  7. 「JALモバイル powered by ahamo」のお得度を検証 本家ahamoやIIJmio版とは何が違う? (2026年06月12日)
  8. 新エントリースマホ「arrows We3」発表 コンパクトな高耐久ボディーに5000mAhバッテリーや新カメラを搭載 (2026年06月11日)
  9. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  10. 追加料金なしで海外データ通信が使える快適さ そして外国で「シャッター音」を忘れて羽根を伸ばすスマホ (2026年06月12日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー