KDDIは8月29日、MVNO事業を行う新会社「KDDIバリューイネイブラー」(KVE)の設立を発表した。
自社ブランドでのモバイル事業参入を望むパートナー企業向けに、KDDIのモバイル回線を使ったサービスの提供をMVNE(Mobile Virtual Network Enabler)として支援する。またKVE自身がMVNOとして、格安のスマートフォンやタブレットを販売することも目指す。
KVEの設立は8月18日で、KDDIが100%出資。新会社設立の趣旨についてKDDIでは、「さまざまな企業からモバイルサービスをより柔軟に販売したいという要望があった」と説明する。キャリアの設備を借りてモバイル回線を提供するMVNOだが、キャリア網と自社回線を接続する設備の用意や端末の調達、料金徴収システムの構築、カスタマーサポートの提供など、異業種にとってはハードルが高い。
KVEは卸売りされた回線をさらに他社ブランドに再販するMVNEとして、パートナー企業と連携した低価格志向のサービスを提供し、スマートフォンやタブレットなどスマートデバイス利用者の裾野を拡大したいとしている。
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