数値的なスペックがいくら良くても、それだけでは便利で安心なタブレットであるとは言えないだろう。だが、F-03Gには、使い勝手を高める便利機能や安心機能もたくさんある。
タブレットは家族みんなで共有して使う、という方におすすめしたいのが「スタイル切替」機能だ。富士通オリジナルのホームスクリーンアプリ「NX!ホーム」限定の機能ではあるが、6つまで自分専用の「ホーム」を持つことができる。通常のホームスクリーンのほか、子ども向けの「キッズスタイル」と、アイコンを大きくしたり文字による説明を加えたりと、分かりやすさを最優先した「かんたんスタイル」も選択可能だ。
「ファミリーモード」を有効にしておけば、ロック解除と同時にスタイルを切り替えられる。「スマート指紋センサー」に家族の指紋を登録しておけば、指をサッとなぞるだけで自分専用のホーム画面に移れてさらに便利だ。スマート指紋センサーは通常の画面ロックの解除時にも使うことができる。一度使うとその便利さから離れがたくなるだろう。
画面の一部を拡大表示してくれる「いつでもズーム」は、視力の低い人や高齢者に便利な機能だ。ブラウザなど一部のアプリでは、ピンチアウト/ピンチイン(2本の指を画面上で遠ざけたり近付けたりする動作)で拡大/縮小ができるものの、操作画面そのものを拡大することはできない。一方、いつでもズームは、画面上のボタンで機能を有効にすると、表示している画面そのものを拡大表示してくれるのだ。
キッチンや風呂場で防水タブレット端末をすでに使っている人は、「水滴が飛んでタッチパネルが誤動作してストレスがたまる」という経験を幾度となくしていることだろう。また、「相手に画面を向けてタブレットを見せていたら、自分の指が画面に触れて別の画面に飛んでしまい恥ずかしい思いをした」という経験をした人もきっといるはず。そんな皆さんに試してほしいのが「タッチブロックモード」だ。その名の通り、タッチパネルの反応を無効化するモードで、画面に水滴が付いたり、意図せず指がかかったりしても、誤動作を起こさなくなる。
また、若干地味ではあるが、画面下部に表示されるナビゲーションバーのボタン位置を変更できるのは非常にありがたい機能だ。Android 4.1までのタブレット端末ではボタン位置が左端だったものが、4.2以降ではスマートフォンに合わせて中央部に配置されていた。結果、両手で持ちでボタン操作をする時はいったん片手を放さなければならず、不便だった。目立たない部分ではあるが、特に古いAndroidタブレットを使っているユーザーが最近の機種において不満に感じていたであろう点を解消したことは評価したい。
卓上ホルダも改善がなされている。ドコモの純正オプション「ACアダプタ05」を使った「急速充電2」に対応したほか、フルセグ/ワンセグ視聴時に使える同軸アンテナ端子が付いた。急速充電2対応は、うっかり充電を忘れてしまったときにわずかな時間である程度充電できるのがうれしい。同軸アンテナ端子は、フルセグをより安定して視聴/録画する際に役立つはずだ。
日本語入力は、富士通とジャストシステムが共同開発した「Super ATOK ULTIAS」(スーパーエイトックウルティアス)をタブレットとして初めて採用した。ユーザーインタフェースはタブレット向けに最適化されていて、特に手書き文字入力がしやすくなっている。変換エンジンはPC版ATOKやAndroid版ATOK Passport Proと同じもので、学習内容を同期する「ATOK Sync」や最新の語彙(ごい)を取得できる「ATOKキーワードExpress」といったクラウド機能に対応している。さらにULTIAS独自の郵便番号辞書や地名補完も健在だ。
もっと伝えたい魅力はあるが、誌面の都合でこれぐらいで抑えておこうと思う。先述のとおり、一部ドコモショップではタッチ&トライイベントが実施されるほか、それ以外のドコモショップでも実機が配備されていることが多い。ぜひとも実際に手にとって、その軽さ、美しさ、そして使いやすさを体感してみてほしい。
なお、F-03Gの発売に伴い、富士通では先着で1万人に「スタイリッシュ軽量カバー」をプレゼントするキャンペーンを2015年3月31日まで実施している。スタンドや端末を持つ時のグリップとして利用でき、動画視聴、Web閲覧、読書などに最適だ。タブレット購入時にケースをセットで買うという人も多いだろうが、この機会にぜひゲットしてみてはいかがだろうか。F-03Gのホーム画面から「@Fケータイ応援団」を選択し、キャンペーンアプリをダウンロードできる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.