ネット上を中心にまことしやかに語られる、スマホにまつわる噂のアレコレ。なかには根拠が曖昧なものも多く、都市伝説化しているものもあるようだ。果たして真相はいかに…!? というわけで、スマホの都市伝説のなかでも特によく耳にする「バッテリー」に関する噂話について、携帯電話ライターの佐野正弘さんに真偽のほどを確かめてみた。
【半分ホントで半分ウソ】
スマホによって給電の仕組みは変わるので一概にはいえませんが、PCからの充電の場合、USBケーブルが充電専用のものか、PCとのデータ通信に対応したものかによって大きく変わります。前者であればコンセントから直接充電するのとほぼ同じ速度で充電できますが、後者はあくまでもデータ通信がメインで充電専用の作りにはなっておらず、充電に時間がかかります。もっとも最近では専用のアダプタを使えば急速充電できる機種もあるので、コンセントからの方が有利ではありますね。(佐野さん談、以下同)
【ウソ】
スマホのバッテリーはどちらかというと熱に弱いです。よく充電中にスマホが熱くなることがあるのですが、バッテリーにとっては良くない状態で、寿命が縮みやすいといわれています。バッテリーの減り具合についても、熱を持たない状態で使った方が持ちはよくなりますが、だからといって冷やし過ぎても逆効果なので、適切な温度で利用するのがいいでしょう。
【半分ホントで半分ウソ】
バッテリーを長持ちさせるためには、充電は50%から70%くらいにした方が、比較的持ちやすいといわれています。フルに充電してしまうと、電池の性能が落ちやすくなるようです。なので、“劣化”という意味ではホントですが、一般的な使い方で発火するほど劣化するとは考えにくいですね。
【ウソ】
古いタイプのスマホの場合は、電池を使い切ってから充電する方が、バッテリーの負担が軽いといわれていたのですが、いまはバッテリーの性能が向上しているのでそうした心配はありません。
【ウソ】
電話をかけて充電できるとは、夢のような話!…なのですが、これはもちろんウソ。イギリスで広まったイタズラのようです。電話をかけて充電できるということは今のところあり得ません。
以上、スマホのバッテリーにまつわる都市伝説。ホントのことも含まれていたけれど、信ぴょう性の薄そうな噂話を鵜呑みにしないよう、くれぐれもご注意を!
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