スペックが上がってもコスパの高さは健在――ASUSの「ZenFone 2」はココが進化した「ZenFone Zoom」も発表

» 2015年01月06日 23時09分 公開
[山根康宏,ITmedia]

 ASUSは2015 CES会期前日の1月5日(現地時間)に、米ラスベガスで新製品発表会を開催した。なお同社はCESには出展しておらず、別会場で独自に発表会を行っている。モバイル関連では、スマートフォンのラインアップを広げる2製品が披露された。

スペックを引き上げた第2世代モデル「ZenFone 2」

 ASUSが2014年に発売したスマートフォン「ZenFone」は、ディスプレイサイズ別に「ZenFone 4」「ZenFone 5」「ZenFone 6」という3つのモデルをラインアップし、日本ではZenFone 5のLTE版が販売されている。2014年第4四半期には150万台/月を出荷するほどのヒット製品となった。そのZenFoneシリーズの2015年モデルは第2世代の製品ということから「ZenFone 2」という名前で発表された。

 ASUSのチェアマン ジョニー・シー(Jonney Shih)氏は発表会の席で「ZenFone 2はより美しい写真体験、より高いパフォーマンス体験、より使いやすいユーザーインタフェースを提供する製品だ」と語り、初代モデルから性能が大幅にアップしたことをアピール。CPUは64ビットのIntelZ3560またはZ3580を採用し、Z3580のパフォーマンスは他社CPUの3倍以上に達するという。

 スマートフォンとしては業界初の4Gバイト RAMモデルも投入する。OSはAndroid 5.0 Lollipop。通信方式はFDD-LTEがB1、2、3、4、5、7、8、9、17、18、19、20、28、29、TD-LTEがB38、39、40、41に対応するが、1モデルで全通信方式に対応するのではなく、販売国別によって通信方式は異なる。

photophoto ZenFone 2を発表するASUSのジョニー・シーチェアマン(写真=左)。フルHDディスプレイや64ビットプロセッサ、13MPカメラなど、大幅にスペックが引き上げられた(写真=右)
photophoto システム性能は約3倍、ブラウジング時は4倍を誇る(写真=左)。世界初となるRAM 4Gバイトモデルを投入。64ビットCPUの性能をフルに引き出せる(写真=右)

 ディスプレイはZenFone 5の5型HD(720×1280ピクセル)から、5.5型フルHD(1080×1920ピクセル)に進化した。前面全体に占めるディスプレイ面積の割合は72%。これは同じディスプレイサイズのiPhone 6 Plusの68.3%よりも高い。片手で操作しやすくよう、ホームボタンをダブルタップすると画面が小さく表示される工夫も盛り込んだ。

 カメラはZenFone 5の800万画素から1300万画素に強化された。PixelMaster技術によりオートモードでも最適な写真撮影が可能なほか、セルフィーのための美顔モードも備えている。ZenFoneの象徴的なパーツでもある前面下部のヘアライン加工は初代モデルから引き継いだほか、従来の側面ではなくカメラ下にボリュームキーを配置し、持ちやすいエルゴノミックデザインに仕上げた。

photophoto iPhone 6 Plusよりもディスプレイ面積比が高い(写真=左)。オートモードでも最も美しい写真撮影が可能だという(写真=右)
photophoto ディスプレイ下部周りのデザインは前モデルから引き継がれている(写真=左)。カメラの下にボリュームキーを配置(写真=右)

RAM 2Gバイトのモデルは200ドル以下に

 製品はフルHDディスプレイの「ZenFone 2(ZE551ML)」と、スペックを抑えたHDディスプレイ採用の「ZenFone 2(ZE550ML)」の2種類となる。前者のZE551MLは、CPUがZ3560(1.8GHz駆動)またはZ3580(2.3GHz駆動)を搭載、RAMは2Gバイトまたは4Gバイトだ。後者のZE550MLは、CPUがZ3360(1.3GHz駆動)またはZ3560(1.8GHz駆動)、RAMは1Gバイトまたは2GBとなる。価格はZenFone 2(ZE551ML)の2GバイトモデルがSIMロックフリー単体で199ドルとなり、3月から発売予定。RAM 4Gバイトモデルは若干価格が高くなる見込み。

 ディスプレイ解像度の低いZenFone 2(ZE550ML)は、より低価格になる予定とのこと。なお発表会会場の展示モデルには日本語ロケールが搭載されていたが、日本での発売についてはいずれのモデルも現時点では未定。

photophoto 5.5型ディスプレイとなった「ZenFone 2(ZE551ML)」(写真=左)。背面はカメラ下にボリュームキーが移動した(写真=右)
photophoto 両側面にかけてカーブを描いているので持ちやすい(写真=左)。カメラ性能は大幅にアップしている(写真=右)
photophoto 片手操作がしやすいように画面表示をミニウィンドウ化できる(写真=左)。初代モデルと同じ、HD解像度のZenFone 2(ZE550ML)も発表された(写真=右)

光学ズーム対応カメラを搭載した「ZenFone Zoom」

 カメラ体験をより豊かにするスマートフォンとして、3倍光学ズームレンズを搭載した「ZenFone Zoom(ZX550)」も合わせて発表された。ASUSによると、同ズームレンズを搭載するスマートフォンとしては世界最薄だという。本体とほぼツライチの薄い部分に10層からなるレンズモジュールを搭載している。レーザーオートフォーカスや高解像度なマクロ撮影、そしてシャッタースピードやピントの手動調整ができるなどスマートフォンのカメラとして高い性能を誇る。ズーム時でもブレの少ない写真を撮影できるよう、光学手ブレ補正を搭載した。

photophoto 光学3倍ズームレンズを搭載するZenFone Zoomも発表(写真=左)。レンズユニットは10層構造(写真=右)
photophoto 絞りやシャッター速度だけではなくピントなども手動調整が可能(写真=左)。スペックはまだ一部のみ確定。2015年第2四半期に発売予定(写真=右)

 OSはAndroid 5.0 Lollipopで、5.5型フルHD液晶を搭載する。LTEの対応バンドはZenFone 2と同じだ。プロセッサやRAMは確定していない。会場に展示されていた製品はガラスケースの中に収められ、実機を操作することはできなかった。発売は2015年第2四半期、価格はSIMロックフリー単体で399ドルとなる予定。

photophoto ZenFone Zoomはショーケースの中に開発中の製品を参考出展(写真=左)。光学3倍ズーム、10層構造のレンズは本体とほぼ同じ厚みに収められている(写真=右)
photophoto 側面には独立したカメラキーを設置。静止画のほか、動画用のキーも備えているようだ(写真=左)。マクロ撮影のデモとしてお札の地紋の撮影サンプルが表示されていた。実際に開発中の製品で撮影した写真とのこと(写真=右)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月13日 更新
  1. 庵野秀明、GACKT、ひろゆき、ドワンゴ川上らが集結 “カメラのいらないテレビ電話”をうたう新サービス「POPOPO」18日に発表へ (2026年03月11日)
  2. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
  3. どこでもウユニ塩湖? 3COINSで550円の「スマホ用反射ミラークリップ」を試す (2026年03月12日)
  4. 「Galaxy S26」シリーズはどこが安い? 一括価格と2年間の実質負担額を比較、お得なキャリアはココだ (2026年03月11日)
  5. 「iPad Air(M4)」実機レビュー 「もうProじゃなくてもいい」と思えた性能、だからこそ欲しかったFace ID (2026年03月09日)
  6. 100W出力で急速充電対応「UGREEN USB Type-Cケーブル」が43%オフの743円に (2026年03月12日)
  7. Xiaomiからも“デカバ”モデルが登場! 1万mAhバッテリー時代が到来 (2026年03月12日)
  8. ドコモ「ガラケー取扱説明書の掲載を終了します」 3G終了に伴い、事前保存を呼びかけ (2026年03月11日)
  9. キーボード付きスマホ「Titan 2 Elite」がUnihertzから登場 実機に触れて分かった“絶妙なサイズ感” (2026年03月09日)
  10. サムスンに聞く「Galaxy S26」シリーズ開発秘話 AI機能はさらに賢く、商用化まで5年を要した「プライバシーディスプレイ」 (2026年03月12日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年