円安の影響もあり、海外から日本への観光客が増加しています。それに伴い、国際ローミングよりも格安で使える訪日外国人向けSIMカード、いわゆるビジターSIMが手軽に購入できる環境が整いつつあります。
そんな中、プリペイド式データ専用SIMカード「T-SIM」を提供するテレキュートは、2015年2月12日よりビックカメラでの取扱いも開始し、これまで以上に購入しやすくなりました。なお、提供されるSIMカードのタイプは以下の通り。
商品名 | 有効期間 | 速度/データ量 | 購入価格 |
---|---|---|---|
容量無制限プラン | 31日間 | 上り150Mbps/下り50Mbps 容量無制限 (※1日70MB以降は、200kbps) |
3,980円 |
2G PLAN | 30日間 | 上り150Mbps/下り50Mbps 2GB (※速度制限なし) |
3,980円 |
4G PLAN | 90日間 | 上り150Mbps/下り50Mbps 4GB (※速度制限なし) |
6,980円 |
コンビニなどで手軽にリチャージができるSIMカードなので、気になっている人も多いのではないでしょうか!?
なお、T-SIMの使用感については近日中にSIM通コラムにて取り上げる予定です。
ビックカメラは「BIC SIM」の販売・手続きを行うシムカウンターをいち早く設置し、他の量販店と比較しても格安SIMやSIMフリースマホが充実しています。また、今回、取材をした有楽町店は外国人旅行者も数多く来店しており、ビジターSIMやプリペイドSIMを購入していく人も少なくないとのこと。今後、そうした需要はさらに拡大していきそうです。
月額プランの方に目を向けてみると、昨年より開始した音声通話対応SIMの販売により、キャリアから格安SIMサービスへのMNPや、子供用に格安スマホを購入するケースが多くなっているそう。プリペイドや月額プランなど、選択の幅が広がることで、SIMフリースマホや格安SIMサービスへの興味関心がより高まることでしょう。
訪日外国人向けSIMサービスも提供する会社によって、様々な特色を見せ始めています。
中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)は、訪日中国人観光客向けの新たなSIMサービスを今年3月から開始予定です。
利用期間は7日間で価格は3,000円程度。百度傘下のサイトで購入できるそうです。
このSIMサービスの最大の特徴は、購入者に対して三井不動産などの日本企業が価格と同額の割引クーポンを発行するため、SIM購入費が実質無料となることです。クーポンは三井不動産の大型商業施設や、マツモトキヨシなど中国人観光客に人気の店舗で利用できます。
これは1週間程度の短期間滞在、尚且つお買い物目的で訪日する中国人観光客の方々に好評を博しそうなサービスですね!「実質無料」という響きはやはり万国共通で魅力的なのではないでしょうか。
テレコムスクエアからは、BIGLOBEをMVNE事業者としてサービス基盤を整えたプリペイドSIM「Wi-Ho!(R) Prepaid SIM(ワイホー プリペイド シム)」が発売されました。
2/10から成田・羽田空港内のテレコムスクエア店舗、続いて2/16から新千歳空港でも販売が開始され、関西空港や福岡空港などの国際空港の店舗でも順次販売予定です。
利用期間は30日間で価格はオープン価格となっていますが、参考価格として[1GB]4,167円(税別)/[3GB]6,019円(税別)の2つのプランが提供されています。
特徴としては、
といった手厚いサポートが付く点が挙げられます。
一見すると一般的な格安SIMに比べ割高なイメージですが、日本に来てすぐ空港内でSIMサービスを始められて、無料の電話通訳サービスが付いてくるとなると、やはり安心感が違いますよね。「旅行中のトラブルを最小限に抑えられる」という点でもかなり期待できるのではないでしょうか。
各社がそれぞれの特色を活かしながら独自のSIMサービスを展開しています。国内向けサービスはもちろんですが、2020年東京五輪に向けて様々な訪日外国人向けサービスが生まれてくることでしょう。
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