―― 「ガラホ」と呼ばれるAndroid搭載のフィーチャーフォンを、今夏発売するという話もあります。iモードケータイではなく、ガラホに切り替えていくのでしょうか?
丸山氏 フィーチャーフォンのニーズは根強くあります。ほとんど通話オンリー、あるいは通話とメールというお客様が、かなりの数いらっしゃいます。よくよく聞いてみると、「スマホを使ってみたい」「自分で撮った写真を孫に送りたい」といったニーズもあるので、そういう方にはスマホに移っていただいて便利に使っていただきたいです。今のままでいいという方には、引き続きケータイを使っていただきたいです。Androidを積んだものを含めて検討していますが、ケータイをお使いのお客様は、あまりOSが何であるかは意識していない、というのが我々の見解です。
―― 個人的には、ドコモ版の「ガラホ」では、iモードも使えるといいなぁと思っています。
丸山氏 いろいろ調査し、議論をしていますので、いずれかの時期に発表します。ご期待ください。
―― MWCには世界中の端末メーカーが出展しています。日本市場には参入していないメーカーもありますが、こうした場で、丸山さんが魅力あるメーカーを発掘することもあるのでしょうか?
丸山氏 仕事上、世界で発売される端末はだいたい見ていますし、日本で発売されていない端末を使うこともあります。いいものがあれば、ぜひともドコモのお客様に届けたいと思いますし、積極的に動いていきたいと思っています。実際、MWCの会期中には、みなさんがご存知のようなメーカーさんとは話をしています(笑)。
―― スマートフォンが主流の時代になって、ユーザー視点としては、メーカーの選択肢が少なくなったように感じます。今後、増える可能性はありますか?
丸山氏 それはあるんじゃないですかね。端末メーカーが少なくなったように見えますが、実際には増えているのではないでしょうか。OSと構築があれば端末が作れるわけですから、メーカーは参入しやすくなっています。PCに近い状況になるかもしれません。ただし、無線の周波数ですとか、PCとは異なる条件がいつくかあるので、PCと同じようになるかどうかは分かりませんが。
―― 今回のMWCの展示でも注目を集めた「5G」は、東京オリンピックが開催される2020年の開始が予定されています。その5Gの時代に、どのような端末をどう使ってもらいたいといったイメージは描いていらっしゃいますか?
丸山氏 2020年まで、あと5年ありますよね。私は5年前から今の仕事をしていますが、5年前はちょうど最初のXperiaやGALAXYを発売した年です。それが私の最初の仕事でした。それから5年の間に変わったことはけっこうありますし、5年後は予想しにくいです。今の延長線上に進むのかどうかも分かりません。OSの概念すら変わっているかもしれませんし、構造自体が変化していくかもしれない。当然、デバイスが変わっていく可能性もありますね。よく、聞かれる質問なのですが、逆に「どう思いますか?」と聞きたいくらいです(笑)。
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