「Xperia Z4」は、前モデル「Xperia Z3」よりも薄く、軽くなったことで、バッテリー容量がZ3の3100mAhから2930mAhに減った。LTEと3G接続時の連続通話時間と連続待受時間も、3キャリアのXperia Z4いずれも、Xperia Z3から大きく減っている。またドコモが計測した実使用時間も、「Xperia Z3 SO-01G」の約81時間から「Xperia Z4 SO-03G」は約67.8時間に減っている。
ドコモ | au | ソフトバンク | ||||
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Xperia Z4 SO-03G | Xperia Z3 SO-01G | Xperia Z4 SOV31 | Xperia Z3 SOL26 | Xperia Z4 | Xperia Z3 | |
バッテリー容量 | 2930mAh | 3100mAh | 2930mAh | 3100mAh | 2930mAh | 3100mAh |
連続通話時間 | LTE:約1180分 3G:約810分 |
LTE:約1080分 3G:約810分 |
LTE:約1280分 | 3G:約1370分 | LTE:約840分 3G:約1320分 |
3G:約1670分 |
連続待受時間 | LTE:約470時間 3G:約480時間 |
LTE:約640時間 3G:約750時間 |
LTE/WiMAX 2+: 約460時間 |
LTE/WiMAX 2+: 約670時間 3G:約770時間 |
LTE:約550時間 AXGP:約510時間 3G:約590時間 |
LTE:約940時間 AXGP:約700時間 3G:約1010時間 |
実使用時間 | 約67.8時間 | 約81時間 | − | − | − | − |
実際のところ、Xperia Z4はどれだけバッテリーが持つのだろうか。Xperia Z4 SO-03GとXperia Z3 SO-01Gをテストした。
テストはYouTubeのHD動画を連続再生、1080×1920ピクセルの静止画を連続表示、連続待受テストの3種類を行った。
テストの条件は以下のとおりだ。
まずはYouTubeのテスト結果から見ていこう。こちらは6月27日の22時2分に開始し、3時間半テストを続けた。3時間半後のバッテリー残量は、Xperia Z4が35%、Xperia Z3が52%で、Z4の方が17%少ない結果になった。
Xperia Z4 | Xperia Z3 | |
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1時間後 | 80% | 86% |
2時間後 | 64% | 74% |
3時間後 | 44% | 60% |
3時間半後 | 35% | 52% |
続いて静止画の連続再生。こちらは6月28日の10時32分に開始し、写真を表示させた状態で14時間放置した。バックライトを常時点灯させるために「Backlight Switch」アプリを使用した。1時間後のバッテリー残量は2機種とも95%だったが、2時間後あたりから徐々に差がつき、14時間後にはXperia Z4が26%、Xperia Z3が38%で12%まで差が開いた。YouTubeのテストよりは差は小さいが、ヘビーに使うほど、Z4はよりバッテリー残量が減りやすくなるといえそうだ。
Xperia Z4 | Xperia Z3 | |
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1時間後 | 95% | 95% |
2時間後 | 89% | 91% |
3時間後 | 84% | 87% |
4時間後 | 79% | 82% |
5時間後 | 74% | 78% |
6時間後 | 69% | 74% |
7時間後 | 63% | 69% |
8時間後 | 57% | 65% |
9時間後 | 52% | 60% |
10時間後 | 47% | 56% |
11時間後 | 42% | 51% |
12時間後 | 37% | 47% |
13時間後 | 31% | 42% |
14時間後 | 26% | 38% |
連続待受テストでは、バックライトを消灯した状態で48時間にわたって放置した(時折、残量確認で点灯させた)。開始日時は6月29日の8時。12時間後のバッテリー残量はXperia Z4が89%、Xperia Z3が91%で大きな差は見られなかったが、徐々に差が開き、48時間後にはZ4が63%、Z3が75%となった。能動的な操作はほとんどしていないとはいえ、バックグラインドではGmail、Twitter、Facebookなどの通知を受け取っていたり、そのほかのアプリもわずかながら通信しているため、バッテリー容量の差がじわじわと響いたようだ。
Xperia Z4 | Xperia Z3 | |
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12時間後 | 89% | 91% |
24時間後 | 82% | 87% |
36時間後 | 71% | 80% |
48時間後 | 63% | 75% |
最後に、普段使いでどれだけバッテリーが持つかも確認してみた。ここではau版の「Xperia Z4 SOV31」を使い、7月13日9時40分ごろから24時間のバッテリー残量の推移をBattery Mixアプリでチェックした。筆者が主にスマホを使うのは、通勤時の電車での移動中で、往復で約50分。用途はChromeでブラウジング、SmartNewsでニュースをチェック、FacebookやTwitterのタイムラインを閲覧、「少年ジャンプ+」でコミックを閲覧、といったもの。
9時40分に自宅を出発し、10時30分に会社に到着。会社ではXperia Z4はほとんど使わず、ほぼ放置。23時30分ごろに退社して、帰宅したのは0時24分。この時点で残量は26%だった。そのまま充電せず放置したところ、翌14日の9時42分には14%まで減っていた。1時間に1〜2%減っている計算で、通信時だけでなく、待受時の減りも少し多いように感じる。もちろん日によってバッテリーの減少にはバラツキがあるが、1日1回、充電をしないと厳しいことは確かだ。
Xperia Z4はQualcommの最新プロセッサ「Snapdragon 810」を採用しており、Z3の「Snapdragon 800」よりも世代が上がってる。810では低消費電力も特徴の1つとされているが(→Qualcomm、64ビットの「Snapdragon 810/808」を発表)、現時点でXperia Z4ではそのメリットが発揮されていないようだ。むしろ本体の「発熱」の方が目立っているが、この件についてはあらためてレビューしたい。
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