9月30日に行われたNTTドコモの新製品発表会では、新サービス「すきじかん」も発表された。
すきじかんは、毎月届く体験カタログ「すきじかんマガジン」に掲載される約300種の体験コースから、好きなものを選んでタブレットやスマホから予約し、体験できるというもの。
加藤社長は今回の発表にあたって、実際にそば打ちとガラス工芸を体験し、その模様をそば打ち体験については5分間程度、ガラス工芸についても3分程度かけて熱心に紹介した。
端末1機種の紹介が1分に満たないこともあるプレゼンテーションの中では、異例の長さといえるだろう。実際に体験しているためか、作り方、難しさ、楽しさまで非常に詳しくユーモラスに語られ、取材している報道陣からもしばしば笑いが起こった。
「実際にやってみるとなかなか難しく、しかし(講師に)ノウハウが蓄積されているので、一定レベルのものができる。素人がプロの世界にちょっと近づける。人生のひと味が増えたかなと感じる。ぜひ体験してほしい」(加藤社長)。
料金は月額6000円(チケット1枚)と1万1000円(チケット2枚)の定額制。付いてくるチケットには6カ月間の有効期限がある。毎月1回使うだけでなく、2カ月分を貯めて夫婦や友だちと一緒に利用する、半年ためて6人グループで1度に使うこともできる。
「+d関連」では、dポイントクラブアプリが12月から提供されることのほか、企業や自治体、グループ会社と協力して行っている取り組みが簡単に紹介された。
例えば神戸市とは、自治体が持っているオープンなデータを活用した新しいサービスを検討。タカラトミーとは会話ロボット「OHaNAS(オハナス)」を共同開発。ドコモショップでも販売される。ラオックスとは訪日外国人向け優待サービスを提供。米原市とはスポーツクラブのルネサンスも加わって子どもの健康に関する取り組みを行っており、10月15日にこれについての発表が行われる予定だ。
気象庁とは、エリアメールが緊急地震速報や津波警報などで活用されている。遠方から火山観測できるシステムでも協力しているという。
グループ会社の取り組みとして、パケットビデオの直営型映像配信サービス「bonobo」、ABCクッキングスタジオと人材派遣会社キャプランの、社員研修に料理を活用する取り組みなどを紹介した。
発表会の最後にはドコモのCMキャラクターである堤真一さん、綾野剛さん、高畑充希さんが登場。加藤社長も加わってトークセッションが行われた。
トークセッションでもテーマは4Kディスプレイの美しさと高速データ通信。前回の夏モデル発表会では別の場所から中継での出演となった綾野剛さんは、Xperia Z5 Premiumの4Kディスプレイや高速オートフォーカスについて熱く語り、ガジェット好きな一面をのぞかせた。またすきじかんについては「溶接体験」が気になったという。
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