富士通は10月6日、Androidスマートフォン「arrows M02」を発表した。同社がNTTドコモ向けに供給する「arrows Fit F-01H」をベースとしたSIMロックフリー端末で、MVNO(仮想移動体通信事業者)などを通して順次販売を開始する。
ディスプレイは、5型でHD(720×1280ピクセル)解像度の有機ELを採用している。ボディの幅は69ミリに抑えられていて、片手でも使いやすくなるように工夫されている。また、ボディは防水・防じん性能に加え、米国防総省の物品調達規格「MIL規格」に準拠した耐高温・耐塩水・耐衝撃性能も確保している。バッテリー容量は2330mAhで、富士通独自の「ヒューマンセントリックエンジン」によって3日間(富士通測定値)充電せずに使えるという。
SIMロックフリーで販売されるスマホとしては貴重な「おサイフケータイ(モバイルFeliCa)」を搭載し、日常の決済やポイントサービスでの利用に配慮している。対応サービスは、M02の発売に合わせて別途公表される見通しだ。NFCにも対応している。
メインカメラは有効約810万画素のCMOSセンサー、インカメラは有効約240万画素のCMOSセンサーをそれぞれ採用する。これに富士通独自の画像処理エンジン「GRANVU」とarrows独自のシンプルさを極めたカメラアプリを組み合わせている。ベースモデルにある「スマート指紋センサー」は搭載していない。
日本語入力システムは、ジャストシステムと富士通が共同開発した「Super ATOK ULTIAS(スーパーエイトックウルティアス)」を採用し、予測・変換の精度を高めている。 ホーム画面は、富士通独自の「NX!ホーム」と、新開発の「Leaf UI(リーフユーアイ)」の2種類を搭載する。Leaf UIは、ホーム画面とアプリ一覧(ドロワー)の区別がなく、縦方向の操作を撤廃していることが特徴。プリインストールアプリは、必要最低限のシンプルなものだが、販売する事業者によってカスタマイズされる可能性がある。
モバイル通信は、LTE、W-CDMA(3G)、GSM(2G)に対応し、LTEでは下り最大150Mbpsで通信できる。VoLTE(Voice Over LTE)を使った高音質通話にも対応している。これも、国内のSIMロックフリースマホでは初対応となる。
10月6日16時25分追記 富士通は、arrows M02をニフティとケイ・オプティコムに提供することを発表した。両社は、10月下旬以降にarrows M02の販売を開始する予定で、ケイ・オプティコムでは、オリジナルカラーのPinkも提供する。
機種名 | arrows M02 |
---|---|
メーカー | 富士通 |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 410(MSM8916)/1.2GHzクアッドコア |
メインメモリ | 2Gバイト |
ストレージ | 16Gバイト |
外部メモリ | microSDHC(32Gバイト) |
ディスプレイ(解像度) | 約5型HD 有機EL(720×1280ピクセル) |
連続通話時間 | VoLTE:約700分/3G:約630分 |
連続待受時間 | LTE:約540時間/3G:約670時間 |
バッテリー容量 | 2330mAh(取り外し不可) |
メインカメラ | 有効約810万画素CMOS |
インカメラ | 有効約240万画素CMOS |
ボディカラー | Black、White |
サイズ | 約68.9(幅)×141(高さ)×8.9(奥行き)ミリ |
重量 | 約169グラム |
対応周波数帯 (モバイルネットワーク) |
LTE:800/900/1700/2100MHz W-CDMA(3G):800/900/2100MHz GSM(2G):850/900/1800/1900MHz |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.