「カメラ」も、この冬モデルで「ハイスピード化」を果たした。位相差AFとコントラストAFを組み合わせたハイスピードAFに進化し、「2015年夏モデルと比べて3分の1ほど(0.1秒未満)」(シャープ担当者)という高速のオートフォーカスが可能になった。動画はフルHDサイズで120fpsの撮影が可能になり、フレーム補間技術を組み合わせて1200fpsのスロー再生もできる(フルワイドVGA撮影時は2100fps)。
リコーイメージングの画質認証プログラム「GR certified」は、ドコモとソフトバンクのAQUOSスマホは引き続き取得しているが、2015年夏モデルの5枚から、今回は6枚にレンズに増やし、カメラモジュールを一新。中心から周辺部まで、よりゆがみや色にじみを抑えた写真を撮影できる。シャープ担当者によると、GR certifiedは「そのシーズンの最高画質」が基準となるため、夏モデルよりもハードルが高くなったという。夏モデルを超えるレンズを搭載し、「高水準の、デジカメに並ぶレベルになった」と河内氏も胸を張る。
「操作性」にもこだわった。本体を持つだけで画面が点灯する「グリップマジック」は、AQUOS ZETAとAQUOS Xx2では、グリップセンサー部を握っていなくても、端末を持ち上げるだけで点灯するよう改善された。ZETAとXx2では、指紋認証用に登録した5本の指ごとに、アプリのショートカットを割り当てられる。グリップマジックで画面が点灯→指紋認証という2ステップでアプリの起動が可能になる。
2015年冬は、スマートフォンはドコモ向けが3機種、ソフトバンク向けが2機種、SIMロックフリーが2機種(エヴァスマホを含む)、新世代ケータイはソフトバンク向けが2機種、Y!mobile向けが1機種を投入する。中でもシャープの最新技術が盛り込まれるのは、ドコモのAQUOS ZETAとソフトバンクのAQUOS Xx2だ。
機能面で独自性を感じられるのはやはりエモパーだろう。エモパーは約11カ月で約30万人が継続利用しているそうで、3.0になったことでさらなるユーザー増が期待される。このエモパーの技術はロボホンにも応用される。
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