「エヴァンゲリオン スマートフォン SH-M02-EVA20」は、「新世紀エヴァンゲリオン」のテレビ放送開始から20周年を記念して開発された、3万台限定のSIMロックフリースマートフォン。「エヴァンゲリオンスマホ開発委員会」がプロジェクトを進め、限定3万人のオフィシャルサポーターを募り、デザインや機能に関する声を取り入れて完成した。
11月2日から全国のセブン-イレブン限定で予約を受け付け、先着5000台は12月下旬に届けられる。価格は7万8000円(税別)。開発はシャープが手がけ、同社のSIMロックフリースマートフォン「AQUOS SH-M02」がベースとなっている。同じくAQUOS SH-M02をベースにしたgooのスマホ「g04」の価格は3万8800円(税別)で、エヴァスマホは4万円高い。デザインや独自コンテンツに4万円分の価値を見いだせるかどうかが、購入の決め手になる。
このエヴァスマホの見どころを写真でチェックしていこう。
背面には「20周年」を強調すべく「20th Anniversary」の文字をプリントした。また「最新技術を使った特殊な加工」により、エヴァンゲリオン初号機が、3色を使ったグラデーションを背景にして描かれている。この初号機はシールで貼っており、上からコーティングしている。背面はメタリックは雰囲気を醸し出しているが、素材は樹脂を使っている。サイドキーも初号機をイメージしてオレンジ色にした。またオリジナルのケースも付属する。
353枚の壁紙と、描き下ろしイラストの12枚をあわせた全365枚の壁紙が用意され、オリジナルアプリ「365EVAWALL」に格納される。壁紙は9枚がプリセットされているが、0時になると1枚ずつ追加される。365EVAWALLを壁紙に設定すると、毎日自動的に壁紙が変更されるので、1年間毎日違う壁紙を楽しめる。ウェルカムスクリーン(ロック画面)に設定できる壁紙も5種類をプリセットしている。
サウンドにもこだわり、全55種類の音声と効果音を用意した。新劇場版で使われている21種類の効果音のほか、事前アンケートで人気の高かったレイ、アスカ、ミサト、ペンペンのとり下ろしボイス34種類を収録した。音源データはオリジナルアプリの「EVASOUND」に格納される。なお、55種類の音声と効果音すべてがプリセットされているわけではなく、20種類の音源は、ミッションをクリアすると入手できる。ミッションはクイズに答える、EVASOUNDを起動して50日待つ……など。
エヴァスマホの主なスペックは5型HD(720×1280ピクセル)液晶、クアッドコアCPU、2450mAhバッテリー、2Gバイトのメインメモリ、16Gバイトのストレージで、ミッドレンジに位置づけられる。一方、おサイフケータイ(FeliCa)、赤外線通信、防水(IPX5/7)といった日本でおなじみの機能は利用できる。なおワンセグは利用できない。
対応するネットワークはLTEが2.0GHz帯(Band1)、1.7GHz帯(Band3)、800MHz帯(Band19)、1.5GHz帯(Band21)。W-CDMAが2.1GHz帯(Band1)、800MHz帯(Band6)、800MHz帯(Band19※FOMAプラスエリア)。SIMロックフリースマホとしては珍しくLTEの1.5GHz帯(Band21)をサポートしている。VoLTEや緊急地震速報も利用できる。
使用できるSIMカードのサイズはnanoSIM。SIMカードはセットでは販売されず、各自で用意する必要がある。ドコモ回線のSIMカードを利用できるが、spモードのSIMカードはドコモと契約したスマホ専用なので利用できず、別途ISPの「mopera U」を契約する必要がある。ほかにドコモ回線を利用したMVNOのSIMカードも利用できる。ソフトバンク回線はLTEとW-CDMAいずれもBand1のみ対応しているが、幅広いエリアで安定した通信をしたいのならドコモSIMを使うのがよいだろう。au回線のSIMカードは利用できない。
OSのバージョンはAndroid 5.0.2。ホーム画面はシャープ独自の「Feel Home」と「Google Nowランチャー」の2種類を用意。一部のプリインアプリのアイコンはオリジナルのデザインになっているほか、バッテリー残量を示す独自ウィジェットもプリセットしている。
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