明日から始まるデジタル放送「i-dio」とは?“地上波最高音質”も(2/2 ページ)

» 2016年02月29日 21時23分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]
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 i-dioの特徴の1つに、既存のラジオやIPサイマル放送を遥かにしのぐ高音質がある。例えばTOKYO SMARTCASTが提供する音楽チャンネル「TS ONE」は、まずAACの320kps(48kHz/16bitのCDに近い音質)で放送を始めるが、2017年には96kHz/24bitの「ハイレゾ級」(同社)音源にする計画。さらにデジタル放送としては国内初となる「DTS Headphone:X」対応も検討している。

「i-dio Creators Ch.」の画面イメージ
こちらは「TS ONE」の画面イメージ。放送中楽曲の情報やジャケ写、歌詞などを表示できるほか、タップするだけで楽曲の購入サイトへ飛べる

 TOKYO SMARTCAST編成制作部長の砂井博文氏は、「音楽市場ではサブスクリプション型サービスなどが登場し、音楽との出会いの場は増えているが、われわれは人の手によるレコメンデーションを大事に思っている。例えば看板番組の『PREMIUM ONE』では小林克也さんら5組のDJを起用し、これまでにないような音楽のかけ方にトライしていく」としている。

 また、エルプ製のレーザーターンテーブルを活用するコーナー「VINYL RECORDS」もユニークだ。レーザーターンテーブルは、針を持たず、アナログレコードをレーザーで読みとることで、よりマスターに近い音で再生するというもの。番組では、音楽ライターの金澤寿和氏、およびエルプ社のレーザーターンテーブル担当で、自らも1万枚のアナログレコードを所有する竹内孝幸氏が、アナログの名盤や世界に数枚しか現存していない貴重なレコードをデジタル化して紹介する。「音源はすべてアナログレコード。CDではカットされている2万2000Hz以上の周波数も再現する高音質プログラムだ」(砂井氏)

東京スマートキャストが2015年10月に公開した資料より
ドライバー向けに特化した「Amanekチャンネル」

 一方の「Amanekチャンネル」は、車を運転する人に特化した放送を提供する。例えばスマートフォンやカーナビで得られる位置情報(GPS)を活用し、気象情報や道路情報、観光情報など提供する予定だ。また、TTS(自動音声読み上げ機能)を多用するなど、画面に注目できないドライバーにも情報を伝えたり、車載機の画面をタッチするだけでアプリ上にメモを残せる専用アプリなど、ドライバー目線の使い勝手を実現する。

 「今のラジオでは、有用な情報を得ても“人が憶える”しかない。Amanekチャンネルは、ドライバーに向けて最適化した情報を最適なタイミングでお届けする。テレマティクスは新しいものになるだろう」(アマネク・テレマティクスデザインCMOの庄司明弘氏)。なお、専用アプリは3月末から4月初旬には公開予定。車載用チューナーボックスは4月をめどに発売する計画だ。

視聴するには?

 i-dioを視聴するには、V-Low帯に対応した専用チューナーとiOS/Android端末が必要だ。東京エフエムでは無線LANでスマートフォンと連携する「i-dio Wi-Fiチューナー」を提供しており、既に5万台を無料モニターに配布中。さらに4月以降にも5万台を追加し、合計10万人が最初の視聴者となる。なお、対応アプリについては、Android版は3月1日から、iOS版は3月上旬に公開される見込みだ(現在アップルの審査中)。

 このほか、i-dioを視聴する手段としては、チューナー内蔵SIMフリースマートフォン「i-dio phone by COVIA」が販売されている。今はまだ「あまり売れていない」が、「3月から春の新生活シーズンに向け、量販店ではSIMフリーフォンのイチオシ機種になると聞いている」。ほかにもカーナビ向けの車載用モジュール開発やPC対応(10月以降の見込み)など、対応端末も広げていく。

i-dioチューナー内蔵SIMフリースマートフォン「i-dio phone by COVIA」はAndroid 5.1端末。5インチ液晶画面でi-dioのほか、テレビやFMラジオも楽しめる。全国の量販店などで販売中

 対応エリアも拡大していく。具体的には、2016年上期中に東海、北陸広域圏、2016年から2017年にかけて中国・四国広域圏、東北広域圏でサービスを開始。2018年度には北海道広域圏を加えるなど、「2019年度までに世帯カバー率で78.3%の受信エリア実現を目指す」

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