「iPhone SE」(仮)発表直前 4/4.7/5.5型のiPhoneでサイズ感を再チェック(2/2 ページ)

» 2016年03月21日 04時02分 公開
[平賀洋一ITmedia]
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 サイズと解像度の違いを最もよく体験できるのはWebブラウザの「Safari」ではないだろうか。ITmedia MobileをそれぞれのiPhoneで表示し、スクリーンショットを撮ってみた。表示したのは、スマホ向け表示のITmedia Mobileのトップ画面、同じく記事のスマホ向けとPC向けの画面、そして記事中のテキストなどを抽出してシンプルに読めるSafariの「リーダー表示」の4種類だ。

 5sの場合、トップ画面で確認できる記事は2本分。記事を表示すると、タイトルと本文の前にある概要部分までが一画面に収まった。PC向け表示に切り替えると、上部にスマホ表示への変更ボタンが現れることもあり、読めるのは2段落目まで。リーダー表示は文字が大きくなるため、同じ箇所までの表示となった。

iPhoneサイズ比較iPhoneサイズ比較 5sでITmedia Mobileのスマホ向け画面を表示してみた
iPhoneサイズ比較iPhoneサイズ比較 こちらは記事のPC向け表示と、記事をテキストだけにするリーダー表示

 6sはトップ画面では記事3本分のアイコンまで表示。記事はタイトルと概要に加え、本文の冒頭まで見えている。PC向け表示は最初の画像と3段落目の一部まで、リーダー表示では最初の画層を全て確認できた。

 6 Plusは、トップ画面で記事4本分のアイコンを表示した。記事も2段落目までを一画面で読むことができる。PC向けではさらに3段落目の最後近くまで、リーダー表示では最初の画像のキャプションと、関連記事へのリンクも表示できた。

iPhoneサイズ比較iPhoneサイズ比較 6sでITmedia Mobileのスマホ向け画面を表示してみた
iPhoneサイズ比較iPhoneサイズ比較 記事のPC向け表示と、テキストだけのリーダー表示
iPhoneサイズ比較iPhoneサイズ比較 6 PlusでITmedia Mobileのスマホ向け画面を表示
iPhoneサイズ比較iPhoneサイズ比較 PC向け表示と、テキストだけのリーダー表示

 最後に、ディスプレイサイズごとの操作感と視認性をまとめて比較するべく、2種類の横画面ゲームアプリをプレイしてみた。1つは戦車ゲームの「World of Tanks Blitz」(WoT)、もう1つは都市育成ゲームの「SimCity BuildIt」だ。

 WoTは画面上の操作スティックをフリックし続けて戦車を動かすため、プレイ中は常に画面の一部を指で覆うことになる。加えて、射撃やアイテムの利用、ズーム、チームへの指示などのボタン操作が必要だ。シューティングゲームのため素早い操作が欠かせず、iPhoneを両手でしっかり持たなくてはならない。

 5sでWoTを操作する場合、左右の親指を操作スティックと射撃ボタン近くに置くと、画面の3分の1近くが覆われた。また両手で持つにはちょっと小さい印象だ。背面も指が触れる範囲が広いため、ゲーム中の発熱も伝わりやすい。

iPhoneサイズ比較 5sでWoTをプレイ
iPhoneサイズ比較 6sでWoTをプレイ
iPhoneサイズ比較 6 PlusでWoTをプレイ

 6sは画面の表示上はあまり差を感じないが、ボディーの薄さが影響しているのか5sとは違った持ちやすさがあった。6 Plusになると、より広々と戦車戦が楽しめる。操作部に指を置いても画面を覆っている感覚は少なく、画面に没頭しやすい。大きくなって、よりしっかりとホールドできるのもこのサイズならではだ。

 iPhone版のWoTは、どの機種でプレイしても解像度の差は感じなかった。ただ、サイズが変わることで、敵を発見しやすくなったり、より正確な射撃ができるなどの違いがあるかもしれない。今後機会があれば、ディスプレイサイズが変わることで戦績にどんな変化があるのかを比較してみたい。

 さてもう1つのSimCityは瞬間的な操作が必要なく、道路や建物の区画を支持して街が育っていくのを眺めて楽しむゲームだ。タップやフリックなどの操作は指示を出すときだけで、画面を手で覆う時間は少ない。そして街が広がっていけば、一画面では全区画を表示できなくなるため、ディスプレイの大きさは遊び勝手に大きく影響するはずだ。

iPhoneサイズ比較 5sでSimCityをプレイ
iPhoneサイズ比較 6sでSimCityをプレイ
iPhoneサイズ比較 6 PlusでSimCityをプレイ

 しかし3機種で起動して意外だったのは、ディスプレイサイズ=表示できる範囲ではなかったこと。いずれも同じ街を同じ角度で表示し、一番ズームアウトした状態で比べてみた。そうすると、最も広く表示したのは6sで、ついで5s、そして6 Plusが一番狭い範囲しか表示できなかった。ゲーム中のボタンやアイコンの大きさを変える設定も見当たらないため、機種ごとに表示解像度を変えているのかもしれない。機種ごとの違いというよりアプリの仕様の問題だが、見た目上の広さという点では6sが最も快適だった。


 iPhone SE(仮)がもし5sと同じ4型ディスプレイを搭載しているのであれば、それは5sと同じように片手操作がしやすいコンパクトモデルなのは間違いない。5sからの買い換えはもちろん、5型以上のモデルが主流になってしまったAndroidから乗り換える人も多いかもしれない。

iPhoneサイズ比較

 一方、iPhone向けのWebやアプリは、利用者が増えた4.7型表示の6/6sに最適化されつつあるフシもある。6 Plus/6s Plusという、より大きく、そして高い解像度のiPhoneと比較すると、「4型ではちょっと画面が小さい」と感じることも多かった。果たしてSE(仮)のディスプレイサイズとその使用感はどんなものになるのか。もう間もなくとなった発表がますます楽しみだ。

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