意外とピッタリだが難点も――Spigenの「iPhone 7」用ケースを「iPhone 6s」に着けてみた(1/2 ページ)

» 2016年09月12日 17時45分 公開
[井上翔ITmedia]

 9月8日(日本時間)、2年ぶりにフルモデルチェンジした「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」が発表された。9月16日の発売まで待てない人の中には、「先んじてアクセサリーだけでも買っておこう!」と思っている人もいるだろう。

 そのような思いに応えてか、スマートフォンアクセサリーメーカーのSpigen(シュピゲン)では、両機種用のスマホケースをWebで販売中だ。

 発送のタイミングによってはiPhone 7/7 Plusよりも先にケースが届くかもしれない。しかし、そこにケースがあると着けずにはいられない――という筆者は、SpigenのiPhone 7用ケースを「iPhone 6s」(一部、撮影の都合で「iPhone 6」)の実機に装着してみることにした。

 今回装着してみたケースは、iPhone 7用の「リキッド・アーマー」「シン・フィット」「ラギッド・アーマー」「ウルトラ・ハイブリッドS」「ウォレットS」の5種類。果たして、ピッタリとハマるだろうか?

(記事中の価格は9月12日現在の税込価格)

装着するケースのパッケージ 今回装着するケースのパッケージ。左からリキッド・アーマー、シン・フィット、ラギッド・アーマー、ウルトラ・ハイブリッドS、ウォレットS

リキッド・アーマー

 リキッド・アーマー(Liquid Armor)は、TPU(熱可塑性ポリウレタン)素材を採用したソフトケースで、米軍の物資調達基準である「MIL-STD 810G-516.6規格」(以下「MIL規格」)に準拠する耐衝撃性を備えている。カラーはブラック1色なので、それを装着してみることにする。

リキッド・アーマー(正面)リキッド・アーマー(背面) iPhone 7用「リキッド・アーマー」を装着したiPhone 6s

 ご覧の通り、iPhone 7用リキッド・アーマーはiPhone 6sにもピッタリとはまる。しかし、はまるだけでは操作性に難が出る可能性がある。その最たる部分であるサウンドスイッチ・サイドキー回りはどうだろうか。

リキッド・アーマー(左側面)リキッド・アーマー(右側面) サウンドスイッチ部分の切り欠きはピッタリで、キー部分のボタンはしっかりフィット

 リキッド・アーマーは本体を包み込む形で本体を保護する構造を取っている。iPhone 7用の場合は、サウンドスイッチ部に切り抜きがあり、ボリュームキーと電源キーの部分には押し込めるボタンを用意している。驚いたことに、切り抜き・ボタンともにiPhone 6sでも「ジャストミート」である。しっかりスイッチ操作できるし、ボタンを押しこんでキー操作もできる。ボタンとキーのズレを感じることも全くない。

 では、アウトカメラ回りや下部の端子群はどうだろうか。とりわけ、iPhone 7では3.5mmイヤフォンマイク端子が廃止されているので、そこへのアクセスが可能かどうかが気になる。

リキッド・アーマー(アウトカメラ部)リキッド・アーマー(端子部) アウトカメラ部は、切り欠きの上部が微妙にカメラのでっぱりに掛かっている(写真=左)。端子部については、Lightning端子は問題ないが、イヤフォンマイク端子は挿せない(写真=右)

 まず、アウトカメラ回りの切り欠きについては、下方は非常に“余裕”があり、ちょっと不格好に見えてしまう。一方で上方は余裕がなくカメラのでっぱりがわずかに掛かってしまう。ただし、撮影時にそれが写り込むことはない。

 問題は端子部だ。Lightning端子まわりは位置も変わっていないことから問題ない。比較的大きめに切り抜かれているので、太めのコネクターでも問題ないだろう。しかし、イヤフォンマイク端子部分にある切り抜きは内蔵マイクのためのもので、コネクターのピンの部分は何とか挿せそうだが、完全に挿入することはかなわない。

 イヤフォンマイクを諦めれば、iPhone 7用リキッド・アーマーはiPhone 6s/6でも結構イケるといった感じだ。

 iPhone 7用リキッド・アーマーは、公式ストアAmazonストアYahoo!ストアで購入できる。公式ストアでの販売価格は2290円だ。

シン・フィット(ブラック)

 シン・フィット(Thin Fit)は、その名の通り「薄くてなじむ」デザインが特徴のポリカーボネート素材を使用したハードケースだ。iPhone 7用は、サテン・シルバー、シャンパン・ゴールド、ブラック、ローズ・ゴールドの4色展開となる。これらのうち、今回はブラックをiPhone 6sに装着してみることにする。

シン・フィット(正面)シン・フィット(背面) iPhone 7用「シン・フィット」を装着したiPhone 6s

 リキッド・アーマー同様に、しっかりと装着できていることが分かる。サウンドスイッチ・サイドキーまわりはどうだろうか。

シン・フィット(左側面)シン・フィット(右側面) シン・フィットのスイッチ・キー部分の切り欠きはiPhone 6sでもピッタリ

 シン・フィットの場合、サウンドスイッチとサイドキーのあたりは切り欠かれている。上の写真の通り、切り欠きはリキッド・アーマーの切り抜き・ボタンと同様に「ジャストミート」である。操作性に問題はない。

 では、リキッド・アーマーでは少し残念だったカメラ部や端子部はどうだろうか。

シン・フィット(アウトカメラ部)シン・フィット(端子部) アウトカメラ部は切り抜きが上部にかかるものの、機能的には問題なし(写真=左)。端子部は下部を丸ごと切り欠いているので問題ない(写真=右)

 アウトカメラ回りは、リキッド・アーマーと同様にカメラ上部がケースに掛かってしまうものの、撮影時には問題ない。一方、端子部は丸ごと切り欠かれているため、Lightning端子だけではなくイヤフォンマイク端子もしっかりと使える。

 iPhone 7用リキッド・アーマーは、カメラ部分の見栄えに我慢できればiPhone 6s/6で使っても問題はない

 iPhone 7用シン・フィットは、公式ストアAmazonストアYahoo!ストアで購入できる。公式ストアでの販売価格は2290円だ。

ラギッド・アーマー

 ラギッド・アーマー(Rugged Armor)は、柔軟で変形しにくい熱可塑性ポリウレタン(TPU)素材とポリカーボネート素材を組み合わせた、メカニカルな見た目が特徴だ。従来とは異なり、本体のAppleロゴ部分をくりぬいていることが目を引く。カラーはブラック1色なので、それを装着してみることにする。

ラギッド・アーマー(正面)ラギッド・アーマー(背面) iPhone 7用「ラギッド・アーマー」を装着したiPhone 6s

 ラギッド・アーマーも、iPhone 6sにピッタリと装着できているように見える。新たに設けられたロゴ部分のくりぬきもピッタリだ。

 では、サウンドスイッチやサイドキーまわりの様子も見てみよう。

ラギッド・アーマー(左側面)ラギッド・アーマー(右側面) ラギッド・アーマーのスイッチ・キー部分もiPhone 6sにピッタリ

 リキッド・アーマー同様に、ラギッド・アーマーはiPhone 7を包み込むようにして保護する。ボリュームスイッチやサイドキーまわりもほぼ同様の構造だが、スイッチ部の切り抜きやキー部分のボタンともにiPhone 6sにピッタリだ。

 包み込んでピッタリ、というとカメラ回りと端子部の処理が気になるところだが……。

ラギッド・アーマー(アウトカメラ部)ラギッド・アーマー(端子部) アウトカメラ部の切り欠きは、上部がアウトカメラのでっぱりの上部に掛かっている(写真=左)。端子部について、Lightning端子は問題ないが、イヤフォンマイク端子は挿せない(写真=右)

 アウトカメラ回りは、やはり上部に切り抜きの縁がかかってしまうが、撮影には支障はない。端子部はどうかというと、Lightning端子は問題ないが、イヤフォンマイク端子は事実上使えないため、イヤフォンマイクを使わないならiPhone 6s/6ケースとして使ってもOKという結論となる。

 iPhone 7用ラギッド・アーマーは、公式ストアAmazonストアYahoo!ストアで購入できる。公式ストアでの販売価格は2290円だ。

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