「#趣味合う人RT」 ハッシュタグで“ふんわり”つながる若者たち (1/2 ページ)

» 2016年09月18日 06時00分 公開
[柊そらITmedia]

 「ネットで出会う」と聞くと、なんだか危なげな印象を持つ人もいるのではないでしょうか。大人同士の真剣な出会いとしてネットを使う人もいるでしょうが、若者たちはもっと気軽にネットで友達を作っています。

 そんな10代の若者たちは、Twitterを使ってどうやって知らない人と出会うのか。本人たちを直撃しました。

10代タグ Twitterのハッシュタグがきっかけで仲良くなったミノワタクミくんとリマリリちゃん

連載:JK文化の最前線

最近の若者は、SNSやスマホをどう使うのか? そんな大人たちの疑問に答える連載。10代の女の子を中心とした若者文化の最前線を紹介します。著者の柊そらは、女子高生や女子大生を中心とした若者文化に精通する。

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趣味でつながるハッシュタグ

 リアルな友達で自分の趣味を理解してくれる人がいなくても、インターネットの海を探せば同じ趣味の人が見つかりますよね。若者でなくても、掲示板やHP、mixiなどで共通の趣味の人と出会えた経験がある人もいるのではないでしょうか。

 Twitterのアニメ、アイドルクラスタなどの間でよく見られるのが、好きな作品を羅列した後に「1つでも当てはまる人RT」「好きなアニメあればRT」などのタグをつけるというもの。自分の趣味を公開して、反応してくれた人と相互フォローになって仲良くなるという文化です。

10代のハッシュタグ文化

 10代の若者たちも、ファッションや音楽、好きな芸能人など、学校以外で趣味の合う友達を見つけるときに、TwitterやInstagramのハッシュタグを活用しています。

 彼らは、アニメや漫画、アイドルなどの定まった趣味だけではなく、ファッション関係や好きな芸能人などの画像を並べて、「趣味合う人RT」「雰囲気嫌いじゃないよって人RT」など、決してコアな趣味ではないようなものでも、ハッシュタグで緩やかにつながろうとしています。

若者たちがネットで出会うとどうなる?

 そして大人が驚くところは、若者たちは相互フォローなどSNS上でのつながりだけでは満足せず、実際に会って親交を深めることに抵抗を持っていないということです。Twitterをきっかけに出会い、今では一緒にツイキャスをする仲良しペアのミノワタクミくん(@minowa_funny)とリマリリちゃん(@rimariri2525)に聞いてみました。

―― どんなハッシュタグをよく使ってる?

ミノワくん #いいなと思ったらRT、#お洒落さんとつながりたい、#らぶりつ(お気に入りとリツートください、の意味)、#趣味合う人RTとかですね。

―― 中でも仲良くなれる友達が増えるのはどのハッシュタグ?

ミノワくん #趣味合う人RT。

―― 今まで、Twitterやネットがきっかけで実際に会ったのは何人くらい?

ミノワくん 10人くらいです! 原宿ファッションやディズニーが好きなので、同じ趣味の人たちと一緒に原宿にお買い物に行ったりとか、ディズニーに行ったりしています!

―― Twitterやネットで知り合う流れは?

ミノワくん 相互フォロー→リプライ→ダイレクトメッセージ→LINEで、実際に会ってさらに仲良くなるってことが一番多いです。タイムライン上には出せない話をしたいタイミングでDMに移行して「遊びたいね〜」というノリになったら最後にLINEを交換して具体的に話します。

―― ネットがきっかけで会うことに抵抗はなかったの?

ミノワくん 最初は不安だったけど、すでに実際に会った友達にどんな子か聞いて安心してから会いました! 親や友達にも最初は心配されたけど、実際に会って楽しんでる写真を送って安心させてましたね。

―― 今すごく仲が良いけどリマリリちゃんとの出会いは?

ミノワくん Twitterでフォローしてくれて、自分も知っていたのでフォロバ(フォローを返すこと)したら仲良くなりました!

―― Twitterでの印象と、実際に会ってみた印象の違いはあった?

ミノワくん Twitterだとホワホワしてて天然そうだなって思ってたけど、しっかりと大人の対応ができる姉的な存在だなって思いました。最初は年上ってこともあってペコペコしてたけど、遊ぶうちにいじりやすくていいキャラだな〜って思っていじりまくってます(笑)!

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