さて、この写真、都会を見下ろす感じにしたかったので、ちょっと上から撮っている。iPhoneのような広角系のレンズだと遠近感が強く出るので、上から撮ると顔が大きく見えちゃう。しかも、レンズの端になるほど遠近が極端に出るので、頭も大きく写っちゃうのである。
それを修正しちゃえ、っていうことで「変形」ツールの出番だ。このツールを使うと垂直・水平方向のパース(遠近感)を修正する機能なのだ。
とりあえず、垂直方向の視点をいじる前と後の2枚を並べてみますのでどうぞ。
顔と身体のバランスが全然違うでしょう。やり過ぎると不自然になるけれど、結構使えるツールなのです。
もっとも、普通は「建物を正面から撮りたいのに、ちょっと角度がついちゃったから補正する」とか、そういうときに使うものだけれど。
今回は垂直方向だけいじったが、先述の通り水平方向の調整もできる。また、画像の回転もできる。
この機能は便利なので上手に使いたい。
最後に、ちょっと左下に写ってる柱が邪魔だよね。彼女の立ち位置も中途半端だし(ええ、撮った私が悪いんです……)。
ということで「切り抜き」ツールで切り抜いちゃえ!
そして、完成したのがこちら。冒頭の写真と見比べてもらうと、違いがよくわかると思う。
さて、Snapseedで知っておくと良い機能がもう1つある。それは「ヒストリー」機能だ。基本編集画面の右上、保存の隣にあるアイコンがそれである。
名前から何となく察することができると思うが、このアイコンは写真(画像)に対する編集履歴を見られるものだ。編集内容を1つずつ元に戻したり、オリジナル(編集前)に戻したりするだけではなく、「編集を表示」っていうものもある。これが超便利なのだ。
こいつをタップすると、今まで加えてきた編集内容が一覧表示される。ここからやり直した作業を選択すれば、編集の順序に関係なくやり直せるのだ。
このリストからやり直したい作業だけをやり直せる。これは超便利。この原稿の種明かしをちょっとすると、実はいったん普段通りにあれこれ作業して仕上げた後に、この機能で作業をさかのぼってスクリーンショットを収めている。
Snapseedは、使いこなすほど味が出てくるアプリなのだ。
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