HTCが5月16日、フラグシップスマートフォンの新製品「HTC U11」を発表。6月以降、世界各国で発売される。日本での発売も予定している。2016年のフラグシップ機は「HTC 10」だったが、新たに「U」の文字が加わった。
HTCがティーザー動画で紹介していた「握る」動作の詳細が明らかになった。端末を握ってショートカット操作ができる「HTC Edge Sense」と呼ばれる機能を新たに搭載。側面に「エッジセンサー」を側面に備えており、端末を握るだけで特定のアプリを起動する、カメラのシャッターを切るといった操作が可能になる。さらに、Edge Senseは手袋を装着した状態でも利用できる。
ボタンの短押し、長押しのように、「短く握る」「長く握る」で個別に機能を割り当てることも可能。音声操作ができる「Google Assistant」もEdge Senseから起動でき、「OK, Google」と言う必要がなくなる。この他の音声操作機能として「Amazon Alexa」も実装される予定。Alexaは現在は日本で利用できないが、日本語対応版がリリースされた際に、ソフトウェアアップデートで実装する予定。
ディスプレイは5.5型のQHD(1440×2560ピクセル)液晶を搭載。縁にカーブがかかった3Dガラスを前面と背面の両方に採用した。「Liquid Surface」と呼ばれる背面のガラスは、屈折率の高い素材を重ねることで、角度によって色合いが変わる。強化ガラスの「Corning Gorilla Glass 5」も採用している。
アウトカメラは1200万画素で、F1.7、画素ピッチ1.4μmの「UltraPixel 3」を採用。多軸制御の光学式手ブレ補正、全画素に位相差AFを取り入れた「高速オートフォーカス」、シャッターラグを抑えつつ複数の写真を撮影して鮮やかな一枚に仕上げる「HDRバースト」などを特徴としている。4K動画の撮影にも対応している。インカメラは1600万と高画素なカメラを備えた。
バッテリー容量は3000mAhで、急速充電の「Quick Charge 3.0」をサポートする。外部接続端子はUSB Type-Cを採用。IP67の防水、防塵(じん)にも対応しており、画面に水滴が付いてタッチパネルが使えないときでも、Edge Senseで握って操作ができる。
オーディオ機能にも注力し、「HTC Uソニック・ハイレゾ」と呼ぶ独自の技術を採用。ノイズキャンセルに対応しているほか、音の反響からユーザーの耳の構造を解析し、1人1人に合わせて音域と音量を最適化する。このノイズキャンセルやハイレゾに対応したイヤフォンが付属している。上部と下部のスピーカー「BoomSound」も、より迫力のある音を出せるよう改善した。
なお、3.5mmのイヤフォンジャックは搭載していない。3.5mmオーディオプラグ付きのイヤフォンを使う場合は、付属のUSB Type-C−3.5mmジャックの変換アダプターが必要になる。
機種名 | HTC U11 |
---|---|
メーカー | HTC |
OS | Android 7.1 |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 835(2.45GHz 8コア) |
メインメモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB |
外部メモリ | microSDXC |
ディスプレイ | 約5.5型QHD TFT液晶 |
解像度 | 1440×2560ピクセル |
バッテリー容量 | 3000mAh |
アウトカメラ | 有効約1200万画素CMOS |
インカメラ | 有効約1600万画素CMOS |
サイズ | 約76(幅)×154(高さ)×8.3(奥行き※最厚部9.49)mm |
重量 | 約170g |
カラーバリエーション | アイスホワイト、アメイジング シルバー、サファイア ブルー、ブリリアント ブラック |
ネットワーク | FDD-LTE:Band1、2、3、4、5、8、11、12、13、17、19、21、26、28 TD-LTE:Band 38、41 W-CDMA:Band 1、2、4、5、6、8、19 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.