一体何ができるの? スマートプロジェクター「Xperia Touch」を使ってみた(3/3 ページ)

» 2017年06月15日 22時20分 公開
[島徹ITmedia]
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未来を想像させるXperia Touch 課題は「設置場所」と「アプリ」

 Xperia Touchをテストする際、一番困ったのは設置場所です。

 机に投影する場合は、本体と画面込みで50(縦)×50(横)cmのスペースが必要です。画面をきれいに映すには、天板の色は「白色」が望ましいです。

 自宅のリビングやダイニングキッチン、あるいはオフィスの会議室にある机の天板が「黒色」あるいは「茶色」だと、画面がうまく映らないので、白色のスクリーンを別途用意する必要があります。

 スクリーンを別に用意して投影する場合、「映像を斜めに投影する」という超短焦点プロジェクターの構造上の問題から、表面が少しでもたわむと画面がかなりゆがむという問題が生じます。白色以外の机で利用するなら、A2(594×420mm)または600x450mmサイズのホワイトボード(あるいは白色のアクリルボード)を使うことをお勧めします。

 壁に投影する場合にも課題があります。日本の住宅には、「平らな白色」の壁が意外と少ないのです。白い壁があったとしても、凹凸があって投影に不向き、ということも多いです。「ならば壁に白い紙を貼ればいいのでは?」と思いがちですが、プロジェクターの構造上の問題から紙が少しでもたわむと映像が大きくゆがんでしまいます。壁に映す場合も、ホワイトボードや白いアクリル板を貼るなど対策が必要となる可能性があります。

 机にせよ壁にせよ、投影するには「平らで白いある程度広い場所」を確保する必要があります。そこが若干使いづらいと感じました。

凸凹な壁×紙対策 左半分はマンションに良くある凸凹な白い壁。右半分は凸凹対策として普通の紙を貼った。超短焦点プロジェクターの構造上の問題から、少しの凹凸やたわみで映像が大きくゆがむ

 また、Xperia Touchというハード自体に未来感を感じる半面、AIアシスタントの機能に物足りなさを感じてしまいました。こちらから話しかけなくても自動的にオススメの情報を取得して壁に投影したり、本機に近付いた時に利用パターンから必要な情報を話しかけたり投影したりする機能があってもいいかなと思います。将来的には、シャープの「エモパー」のような話しかけるAIエージェントを搭載してほしいとも思います。

ウィジェットを敷き詰めた図 ホーム画面をウィジェットで敷き詰めることで情報提供機能を代替できるが、もう少しインテリジェントな情報提供がほしいとも思う

 Xperia Touchは「多くの可能性を持った箱」という印象です。今後、プロジェクターモードのジェスチャー操作が実装されたり、AndroidのAIアプリが充実すれば、スマホ、タブレット、大画面テレビや音声入力対応のAIエージェントデバイスとは異なる魅力を持つデバイスに化ける可能性を秘めています。

 今、自宅に「未来」を購入したいのであれば、現時点で一番魅力的なハードウェアといえるでしょう。

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