「格安スマホ」の認知度は9割以上だけど、利用者は2割以下――楽天リサーチの調査

» 2017年06月21日 16時56分 公開

 楽天リサーチは、6月20日に「格安スマホに関する調査」の結果を発表。約230万の登録モニターの中から20代〜60代の男女1000人(非スマートフォンユーザーも含む)を対象に、5月26日〜27日の2日間にかけて行った。なお、本調査では「Y!mobile」「OCN モバイル ONE」「 UQ mobile」「IIJmio」「楽天モバイル」「FREETEL」「mineo」「DMM mobile」「イオンモバイル」「LINEモバイル」を「格安スマホ」と定義している。

 現在利用している携帯電話の月額平均使用料は「1001〜2000円以内」(15.5%)が最も高く、次いで「2001〜3000円以内」(11.3%)、「7001〜8000円以内」(10.4%)となる。年代別で見ると20代の月額平均利用料金7273円が最も高く、60代は4762円と最も低い。月額平均使用料が1万円以上と回答したのは全体の12.5%だか、このうち20代は18.0%、60代は7.0%となった。

Photo 現在利用中の携帯電話会社について
Photo 現在利用中の携帯電話の月額平均使用料金について

 携帯電話の月額料金に満足しているかを聞いたところ「非常に満足」と「満足」の合計は27.5%、「不満」と「非常に不満」は合計45.4%。年代別では60代の「満足」合計が32.5%と高い一方、20代の「不満足」合計は52.5%となった。

Photo 現在支払っている携帯料金に満足しているか(n=921) 単位:%

 格安スマホの認知度は「知っているが使っていない」(72.2%)、「既に使っている」(18.1%)を合計すると9割以上となり、「知らない」という回答は60代(16.4%)が最も高くなる。認知度の高い事業者は「Y!mobile」(80.5%)、「楽天モバイル」(73.6%)、「UQ mobile」(67.2%)となった。

Photo 現在支払っている携帯料金に満足しているか(n=921) 単位:%
Photo 知っている格安スマホの携帯電話会社について(n=883)複数選択 単位:%

 「知っているが使っていない」というユーザーに今後利用したいかを尋ねたところ、「とても利用したい」と「どちらかというと利用したい」の合計は33.3%、「全く利用したくない」と「どちらかというと利用したくない」の合計は32.0%とほぼ同率。年代別では「利用したい」の合計は20代(37.8%)、30代(41.4%)が他の年代と比較して高くなっている。

Photo 格安スマホを利用したいと思うか(n=706) 単位:%

 「格安スマホ」を知っていると回答したユーザーにイメージを尋ねたところ「安い」(75.8%)が圧倒的に高く、次いで「サポート体制が充実していない」(29.8%)、「回線が遅い」(29.2%)となった。今後利用したいと答えたユーザーへ乗り換える際に重視するポイントについて聞いたところ「料金の安さ」(90.2%)が最も高くなり、「ネットワーク品質」(57.9%)、「カスタマーサポートの手厚さ」(25.1%)が続いた。なお、50代・60代は「カスタマーサポートの手厚さ」を重視する傾向にある。

Photo 格安スマホのイメージについて(n=883)複数回答 単位:%
Photo 格安スマホを選ぶ、乗り換える際に重視するポイントについて(n=235)複数選択 単位:%

 格安スマホの利用理由は「料金が安い」(92.1%)が最多で、利用しない理由は「よく分からないから」(27.2%)、「カスタマーサポートが不安」(22.3%)、「現在使用している携帯に満足している」(21.7%)となった。また、実際に格安スマホに乗り換えて利用料金が浮いた場合、何に使いたいかを聞いたところ「貯金」(35.1%)、「趣味」(22.3%)、「飲食費」(21.5%)という順になり、「特にない」という回答も29.3%になった。

Photo 格安スマホを利用している理由について(n=177)複数選択 単位:%
Photo 格安スマホを利用しない理由について(n=471)複数選択 単位:%
Photo 格安スマホに乗り換えることで浮いたお金を何に使いたいか(n=978)複数選択 単位:%

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