J.D.パワーは、5月24日に「2017年格安スマートフォンサービス/格安SIMカードサービス顧客満足度調査」の結果を発表した。
本調査は大手3キャリアサービス以外、またはMVNOを利用する全国20〜64歳の男女を対象として4月に実施。契約先の事業者からスマートフォンを一緒に購入したユーザーと、SIMカードのみを購入したユーザーに分けて調査を行い、それぞれ4000人から回答を得た。
それぞれ6割以上の利用者が切り替えたことに「満足している」と回答し、特に費用面に対しては7割以上の利用者が「良くなった」と評価。多くのユーザーが月々の支払金額の削減を実感していると推察される。直前に加入していた大手3キャリアではフィーチャーフォンを利用していたというユーザーも多く、「スマートフォンを使ってみたいが費用が増えてしまう」という懸念を抱えるユーザーを取り込んでいることが伺えた。
データ通信容量の契約内容は、全体として1GB・2GB・3GBプランへの加入が7割を占めている。大手キャリアサービスからの切り替えの特徴としては、以前の契約が小容量プランのユーザーは1〜2GBほど契約容量を増加させ、5GB以上の大容量プランのユーザーは3GBまでに変更しており、サービスへの切り替えを機に自分に合った適切なプランを再考している様子が伺えた。
通信品質と手続き・サポート対応については切り替えてから「悪くなった」という回答も見られ、特にシニア層からの回答が多い。今後の契約先再検討の際に大手3キャリアも検討したいとするというユーザーは全体で見ると1割ほどだが、サポートが悪くなったとするユーザーのうち2割が回帰検討の意向が見られた。
対象とした格安スマホサービス7ブランドのうち、スマートフォンとセット購入者の満足度1位は「mineo」。「通信品質」「各種費用」「サービスメニュー」「手続き・サポート対応」で全体平均以上の評価を得ており、特に「手続き・サポート対応」が最も高い。2位は「UQ mobile」、3位は「FREETEL」と続く。
対象10ブランドのうち、SIMカード単体購入者の満足度1位は「DMM mobile」。「通信品質」「各種費用」「サービスメニュー」「手続き・サポート対応」で全体平均以上となり、なかでも「各種費用」がトップ評価となった。2位は「mineo」、3位は「UQ mobile」となる。
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