打倒PS Vita? ゲーム機型スマホで復活をかける中華メーカー山根康宏の海外モバイル探訪記

» 2017年07月13日 10時31分 公開
[山根康宏ITmedia]

 今でも100社以上あるといわれる中国のスマートフォンメーカーの中には、特徴的な製品を送り出しているメーカーもいくつかあります。その中でもSnail MobileはMVNO事業を展開したり、グループ会社のSnail Gamesがゲーム配信事業を展開したりしています。その関係もあってか、Snail Mobileブランドのスマートフォンが過去に発売されました。

Snail Mobile MWC上海2017のSnail Mobileブース

 Snail Mobileのスマートフォン「WD3」は本体の上下、いや左右にゲームコントローラーやジョイスティックを搭載したゲーム機ライクなスマートフォン。同社のSIMを入れ、Snail Gamesのゲームを楽しむ、そんなビジネスモデルを目指したモデルでもありました。発売は2015年1月と2年も前のこと。普段はスマートフォンとして使いつつ、ゲーム操作も楽に行える、そんな夢のような製品でした。2017年6月末に上海で開催されたMWC上海2017の同社ブースにも、そのWD3が展示されていました。

 しかしスペックは2年前とはいえ、プロセッサがMediaTekの「MT6595」で8コア2GHz、メインメモリ2GB、内蔵ストレージ16GBで、ゲーム機を名乗るにはやや非力だったようです。価格も当時2999元(約5万円)と割高感もあり、売れ行きは思わしくなかったと思われます。発売から2年半が過ぎた2017年7月には1949元(約3万2600円)で引き続き販売されていますが、この性能を考えるとさらに半値くらいが妥当かもしれません。

Snail Mobile ゲーミングスマホとして登場したWD3
Snail Mobile 本体はかなり横に長い

 Snail Mobileは現在、eSIMを使ったルーターなどを開発しており、国際サービスに力を入れています。もうゲーム機は開発しないのか……と思っていたところ、同社のブースには開発中の新型ゲームスマートフォンが展示されていました。開発中のこのモデルの製品名は「i7」とのこと。7の数字はiPhoneに合わせてきたのだと思われます。

Snail Mobile 大型の6型ディスプレイを搭載する新型ゲームスマホ「i7」

 本体はやや大柄に見えますが、ディスプレイのサイズは6型で解像度はフルHDとのこと。左右のゲームコントローラーは健在で、この大画面でゲームをプレイしたらかなり楽しそうです。もちろんLTE回線を内蔵。DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)対応で2枚のSIMを入れて使えます。

 ポータブルゲーム機として考えるとライバルはPS Vitaなのかもしれませんが、単純にハードウェアを比べると画面サイズ、LTE内蔵という点でi7が勝っています。とはいえゲーム機の魅力はゲームコンテンツの数。Snail Gamesのゲームがどれくらい使えるかがi7の売れ行きを左右するでしょう。

Snail Mobile コントローラーなどは操作しやすそう。本体は光沢仕上げ

 スペックはプロセッサがMediaTekの「Helio X20」、メインメモリが6GB、内蔵ストレージが64GBとミッド・ハイレンジクラス。6000mAhのバッテリーを内蔵しているので、長時間のゲームプレイも問題なさそうです。またカメラも搭載していて、アウトが1600万画素とかなりの高解像度。インも500万画素で、スマートフォンとしても十分使い勝手の高い製品になりそうです。

Snail Mobile サイズは大柄だがスマホとして普段使いもしてみたいもの

 発売は2017年8月の予定。価格は1899元(約3万1700円)で、WD3よりもかなり安く、スペックを考えると十分納得できるものかと思えます。こんなスマートフォンが日本でも出てきたら面白いのですが、Snail Mobileは海外展開を行わない方針のようです。この夏に中国旅行へ行くことがあれば、家電量販店やゲーム店でSnail Mobileのi7を探してぜひ実機を操作してみてください。

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