よく電話をする3人に月額850円でかけ放題 OCN モバイル ONEの「トップ3かけ放題」“ちょうどいいかけ放題”を目指す

» 2017年08月30日 21時20分 公開
[田中聡ITmedia]

 NTTコミュニケーションズは、MVNOサービス「OCN モバイル ONE」の音声SIM契約者向けに、月額850円(税別、以下同)の「OCNでんわ トップ3かけ放題オプション」と月額1300円の「OCNでんわ かけ放題ダブルオプション」を9月1日から提供する。OCN モバイル ONEのWebサイト、OCNマイページ、家電量販店などで申し込める。

 トップ3かけ放題では、国内通話で通話時間の長いユーザー上位3人への通話料が0円になる。トップ3の通話相手はあらかじめ登録をする必要がなく、自動で判別される。家族や友人など、よく電話をかける相手が3人程度の場合にオススメのプランだ。トップ3以外の通話相手への通話料金は30秒あたり10円がかかる。

トップ3かけ放題 「OCNでんわ トップ3かけ放題オプション」

 かけ放題ダブルは、10分以内のかけ放題サービスとトップ3かけ放題を組み合わせたサービス。10分以内の国内通話は誰と話しても無料となるほか、10分を超えた通話は、10分超過後の通話時間が長いトップ3あてなら無料となる。よく電話をかける相手が3人程度いるが、他にも短時間の通話をする番号が多いという人にオススメのプランだ。

かけ放題ダブル 「OCNでんわ かけ放題ダブルオプション」
トップ3かけ放題 トップ3かけ放題とかけ放題ダブルの適用例

 トップ3かけ放題とかけ放題ダブルは、10分かけ放題と同じく、中継電話を利用したプレフィックスサービスで、上記の料金で通話をするには、iOS用とAndroid用に配信されている「OCNでんわ」アプリを利用する必要がある。このアプリを利用して発信すると、自分の電話番号に自動でプレフィックス番号が付加される。

 現在、NTTコムをはじめとするMVNOが提供している通話定額サービスは、「5分かけ放題」や「10分かけ放題」が主流だ。今回、通話定額サービスを拡張した狙いについてNTTコミュニケーションズ ボイス&ビデオコミュニケーションサービス部 サービス企画部門の高波光洋氏は、「MVNO(格安SIM)の1台目需要が拡大したこと」を挙げる。「MVNOでは、それほど電話しなかったユーザーから、通話をするユーザーにシフトしている。そこで必要になるのが、通話機能がいかに他社より優れているか、お得に見えるか」(高波氏)

トップ3かけ放題 格安SIMで音声SIMの契約者が増え、通話をたくさんしたいという需要が上がっていることを、NTTコムはトレンドに挙げている
トップ3かけ放題 現在の通話定額サービスは、時間制限とフルに2極化している

 現在主流の5分/10分かけ放題サービスは、かけ放題の時間が制限されているため、「長電話をしてしまう不安、精神的なストレスを感じるユーザーが多い」(高波氏)ということが、NTTコムの調査で分かった。一方、3キャリアが導入しているフルのかけ放題だと、高い料金を払う割に、かけ放題までは不要な相手が多いため、「もったいない」と感じる人が多いという。

 ではどの程度のかけ放題がベストなのか? NTTコムが、ユーザーの発信回数とよく通話をする相手を調べたところ、通話相手の上位3人に、通話全体の約6割が集中したことが分かった。そこで、時間制限とフルの間を取って、上位3人の通話が無料になるメニューを新設した。

トップ3かけ放題 時間制限ありは「通話時間の短さ」、フルのかけ放題には「料金の高さ」が不満に挙がっている

 上位3人を自動判別としたのは、ユーザーに登録をさせる手間を省くため。例えばよく電話をかける相手が電話番号を変えた場合、登録し直さないといけない。また、月によって通話時間のトップ3にバラツキがあることもあるだろう。上位3人を自動判別してくれれば、ユーザーが特別な操作をしなくても、通話料が最もお得になるよう調整される。

 高波氏は、2サービスのコンセプトを「ちょうどいいかけ放題」と説明する。3キャリアが提供しているフルのかけ放題サービスは、月額2700円かかる。上位3人までなら月額850円で済むトップ3かけ放題、それ以外の相手にも月額1300円で10分以内ならかけ放題のかけ放題ダブルオプションは、「特定の相手と長電話をしたい」というユーザーに受け入れられそうだ。

トップ3かけ放題 OCNのかけ放題3メニュー
トップ3かけ放題 オススメのパターン

基本情報から価格比較まで――格安SIMの情報はここでチェック!→「SIM LABO

格安SIM、SIMロックフリースマホのすべてが分かる

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年