「記録より記憶」にきっちり応える――「Galaxy Note8」のカメラを試す荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)

» 2017年12月10日 06時30分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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夜のお供にGalaxy Note8

 さて、他の機能も軽く見ていこう。

 カメラ画面を左から右にフリックすると、撮影モードメニューが現れる。

撮影モード 撮影モードメニュー

 例えば料理。オートと食事モードで撮り比べてみよう。

オートで撮影した食事 オートで撮影した食事
料理モードで撮影した食事 料理モードで撮影した食事

 料理モードだと少し赤みがかかり、中央部が強調され、少し明るく撮れる。

 続いてプロモード。申し訳ない、プロモードのスクリーンショットを撮った時、ついペンで落書きしちゃったのだ。

プロモードの撮影画面 プロモードの撮影画面

 落書きは良いとして、プロモードだとAF枠をマルチか中央一点か選べるし、ISO感度や絞り値、ホワイトバランス、露出補正なども自在にセットできる。

 その他、パノラマ、タイムラプス、スローモーション動画などの撮影も可能だ。

 いろんな撮影モードの中に「食事」ってのが独立して用意されているなんざ、どういうニーズがあるかよく考えてあるなあと感心する所。

 さて、逆に画面を右から左にフリックするとフィルタが各種現れる。特にハデハデなフィルタはないが、良い感じに雰囲気を変えてくれるものが多い。

フィルタ一覧 フィルタの選択画面

 という感じだが、最後に他の作例もいくつかおみせしたい。

 まずは夜。普通の夜景をどうぞ。ISO500まで感度が上がりシャッタースピードも1/10秒へ。

普通の夜景 普通の夜景

 ノイズも少なくて、夜でもけっこうキレイに撮れる。

 ではここで「x2」をタップして2倍にしてみよう。

2倍ズームした夜景 2倍ズームした夜景

 すると、望遠カメラではなく広角カメラのデジタル2倍ズームが使われた。

 iPhoneのデュアルカメラもそうだが、ある程度以上暗いと、無理に望遠カメラを使わずに、広角側メラのデジタル2倍ズームに切り替わるのだ。

 とはいえ、都市部では夜でも明るいのでOKかな。

 さらにライブフォーカスなんか組み合わせると良い。背景が丸くキレイにボケてくれるからだ。

ライブフォーカスで撮影した夜景(その1) ライブフォーカスで撮影(その1)

 下のようなエッジが難しいシーンでもけっこう頑張ってきれいに背景をぼかしてくれた。えらいもんである。

ライブフォーカスで撮影した夜景(その2) ライブフォーカスで撮影(その2)

 ライブフォーカスは人物のためだけにあるのではないのである。

 ただ、被写体が近すぎると「1.2m程度離れてください」と言われちゃう。近くのものを撮りたいときは素直に広角で撮るのがいい。

近すぎると警告 ライブフォーカス撮影時に被写体が近すぎると、警告が出て撮影できない

「フローティングシャッターボタン」が超便利

 最後にお勧めの撮影機能を紹介しておきたい。

 それはフローティングシャッターボタン。画面上の好きな場所にシャッターボタンを出現させる機能だ。

 これ、使ってみると超便利。片手撮りするときとか、妙なアングルで撮りたいとき、親指が無理せず素直に当たる位置に「シャッターボタン」を置いとけば安定して撮れるのだ。

 例えば「左手で片手持ち撮影するとき、親指で押しやすい場所にシャッターボタンを置いた」例。

フローティングシャッターボタン フローティングシャッターボタンを置いた例

 良いアイデアである。

 で、撮影した写真がこちら。

ネコ フローティングシャッターボタンで撮ったネコ写真

 ボディーが大きくなると撮影時に持ち方に困ることがあるのだが、押しやすい場所にシャッターボタンを置けるとなると、すごく柔軟な撮り方ができるようになるのだ。


 と、まあざっくりとこんな感じ。

 画質的には、青空が妙にこってりしちゃうのは気になるが(でもこっちの方が好き、って人もいるだろう)、肌の表現力やライブフォーカス時のポートレート撮影は素晴らしい。

快晴の日 快晴の日は「くっきり・こってり」がたまらない
ポートレートモード ポートレートモード。ハイライト部の階調も不自然にならずにがんばっている

 料理モードが独立して付いていたり、肌色の表現にめちゃ力を入れていたりと、「記録より記憶」というスマホカメラのニーズにきっちり応えてきたカメラといって良いだろう。

 スマホカメラではトップ3にはいるデキであるし、特にライブフォーカスで人物を撮ったときの表現力はかなりのものなので、使ってみる価値ありである。

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