最後に、両機種のカメラの特徴的な機能をチェックしてみよう。
nova lite 2は「ワイドアパーチャ」が魅力。背景を自在にぼかして、後からフォーカスのピークを調節できる。
これは強力。
ボケを一番強くして撮影したのだけれど、前景と背景がかなりきれいに分離できている。さすがである。
料理を撮る時もワイドアパーチャは強力。背景をほわっとぼかして、料理を強調できる。
ワイドアパーチャやポートレートをいつでもサッとオン/オフできるのは、Huaweiの良いところ。いちいちモードを変えるのは面倒だからね。
g08は、iPhone風に左右のフリックで撮影モードを切り替える。
用意されているモードは「低速度撮影」「ビューティー録画」「ビデオモード」「通常」「フェイスビューティー」「背景ぼかし」「パノラマ」といった具合。
今回は動画撮影は試してないけれど、解像度は最高で「フルHD(1920×1080ピクセル)」。フェイスビューティーをかけながら動画を撮るビューティー録画はちょっと解像度が落ちて「720p(1280×720ピクセル)」または「480p(640×480ピクセル)」となる。
面白いのは通常撮影モードで選べる「モード」(右上のアイコン)。4種類の特殊撮影モードが用意されているのだ。
「スーパーピクセル」は画像サイズをうんと大きくした写真を撮れるモード。6400万画素相当になるけれど、それに見合った解像感が得られるわけではないので、無理に使わなくて良いかも。
面白いのは「シーンフレーム」。これを使うと、リアルなフレームの中に写真を撮れる。
こいつを使うとこんなものも撮れます。
おもしろいけれど、仕上がりが720×824ピクセルになってしまうのは、ちょっと小さすぎかな……。
ハイエンドモデルは「光学式手ブレ補正」「4K(3840×2160ピクセル)動画撮影」といったワンランク上の機能を搭載してきている。そのおかげで、ミドルレンジモデルや廉価モデルにもその恩恵が回ってきて、カメラ回りの機能が一気に底上げされた感がある。
nova lite 2のデュアルカメラはすごく優秀だし、ちょっと暗所が苦手な所もあるけれど、それ以外は何の問題もなく使える。
この価格帯でワイドアパーチャを楽しめるのはいい。ばしばし使いたい。
一方、g08は細かいチューニングに甘さはあるけれど、インカメラがデュアルなのはデカい。自撮りメインならこの超広角はうれしいはずだし、超広角なら背景も広く撮れるから。お出かけしたときにとりあえず撮りたくなる。
端末の予算は少ないけど、スマホカメラで楽しみたいという人におすすめ。
にしても、この分だとインもアウトも両方デュアルカメラのスマホもあっという間に出てきそうだよねえ(もしもう出ていたらすまん)。
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