NTTドコモは4月20日、東京スカイツリー(東京都墨田区)に隣接する商業施設「東京ソラマチ」(同)の5階に、5G(第5世代移動体通信技術)を体感できるコーナー「PLAY 5G 明日をあそべ」を開設する。より多くの人に5Gの世界観を体感してもらうことを目的としており、2019年3月31日(予定)まで常設される。入場は無料だ。
このコーナーでは、5Gの「大容量」「低遅延」「同時多接続」といった特徴を見たり体験したりできる(一部は疑似体験)。
展示物はドコモがパートナー企業と行ってきた実証実験に関連するものが中心で、数カ月おきに入れ替わる予定。「子供が楽しめるワークショップの実施」(NTTドコモ 中村武宏5G推進室長)も検討中だ。
オープン当初の主な展示物は、以下の通り。
「ジオスタ」は、テレビ中継とAR(拡張現実技術)を連動させる取り組みで、フジテレビジョン(フジテレビ)と共同で取り組んだものだ。
展示会場にある大型ディスプレイには、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で行われたフォーミュラカーのレースが映し出されている。それを備え付けのAR対応スマートフォン(Lenovo Phab 2 Pro)かスマートグラスを通して見ると、レースの模様を立体的に楽しめるようになっている。
「Free View Point Live」は、多数のカメラ画像からリアルタイムに人物の3DCGを生成し、バーチャル空間の「ステージ」に出演できるというデモで、クレセントと共同で実証実験を行ったものだ。
このコーナーでは「ステージで踊るする側」「ステージを見る側」の両方を体験できる。踊る側は、正面にある先生の説明に従ってダンスをする。ダンスの“本番”では点数も付く。見る側は、VRヘッドセット(HTC VIVE)を装着してその模様を鑑賞する。視点の移動は自由だ。
「8KパノラマVR」は、ドコモの8K(3840×7680ピクセル)・60フレーム/秒のVR映像配信技術を体感できるデモ。同社が開発した8K HMD(ヘッドマウントディスプレイ)とヤマハの立体音響技術「ViReal(バイリアル)」を組み合わせて、沖縄の風景や伝統芸能を“目の前”で楽しめる
コーナーの入口には、NTTドコモの「1G」から「4G」までの歩みを振り返る展示もある。懐かしい携帯電話の実機や模型がケース内に展示されている。
展示のそばには東京ソラマチから比較的近い場所にある「NTTドコモ歴史展示スクエア」(東京都墨田区)のパンフレットも置かれている。この施設には、歴代のドコモ携帯電話や特殊な電話などが多数展示されている。時間があったら足を伸ばしてみても良いかもしれない。
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