―― dポイントの投資、THEO+ docomoでもdポイントが付くなど、これからはdポイントを中心にサービスを展開していくように感じた。ドコモにとって、dポイントは今後、どういう位置づけになるのか。
吉澤社長 「契約から会員へ」という話をしたが、会員の一番大きな枠組みは、ポイントプログラム(dポイントクラブ)。
世の中にも(ポイントプログラムは)たくさんあるが、ポイントを中心にして会員を広げていく。我々のサービスだけではポイントが貯まったり使ったりすることに限界があるので、加盟店さんを今、拡大している。最近ではマツモトキヨシ、以前はローソンやマクドナルドがあった(加わった)。
加盟店を増やしていくことによって、会員が増え、dポイントも増え、貯まったら使うということで、ユーザーの利便性が高まっていく。今回の投資サービスについても、まずdポイントを使って体験してもらった上で、(THEO+ docomoで)初めて投資をしていただいて、運用の金額に応じてdポイントが付くということで好循環を作って、ドコモとしての有利なところをみなさんに体験してもらう。会員もどんどん増やしていこうと考えている。
結局、会員の内側に回線契約がある。回線契約も非常に重要なことなので、それはそれでやるが、他キャリアやMVNOもあり、日本の中で回線はなかなか増えない。ポイントを1つの大きな枠組にして、それをフックにして、もっと会員を増やす戦略。そこには今回の投資サービスもあるし、my daizもポイントと連携する。今いったところはすべてつながっている。別々なものではない。ということで、会員を広げていきたい。
―― ドコモのブランドには安心感があると思うが、今回、ポイント投資とTHEO+ docomoといったリスク商品を扱う上で、安心感を担保するような施策はあるのか。
江藤俊弘FinTech推進室長 投資商品になるので、ポイントであれ現金であれ、(元の投資額から)上昇したり下降したりする。これについてはユーザーの理解をきちんと得た上で使っていただくことを基本としている。サービスを利用する際に、注意喚起はきちんとする。
そして、リスクに関しては強弱がある。ポイント投資にも(リターン重視の)アクティブコースとベーシカルな(バランス)コースの2つがあり、ユーザーが選べる工夫をしている。そういったところでカバーしていければと思っている。
―― ドコモショップ店頭で何か打ち出したりするのか。
江藤氏 (ポイント投資やTHEO+ docomoの)販売チャネルはネットを基本に考えている。ドコモショップでお勧めすることは当初から想定していない。
―― my daizは、iモードのようにユーザー接点の大きなポイントになるのか。今後、どうしたいと考えているのか。
吉澤社長 my daizはユーザー接点を今まで以上に近くすると、私自身は思っている。
いろいろなサービスと連携するが、例えば「My docomo(契約者向けWebサイト)」と連携することによって、ドコモショップやコールセンター、Webと並ぶ非常に大きな(接客)ツールになる。そこでは契約更新の時期を知らせたり、機種変更のお勧めなどもできる。1人1人のユーザーに、さらに近づくことができるサービス、それがmy daizだと思っている。
(接客)チャネルそのものをさらに充実させるということで考えていただいても良いと思う。
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