思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、NTTドコモの富士通(現・富士通コネクテッドテクノロジーズ)製スマートフォン「ARROWS X LTE F-05D」です。
2011年に発売されたF-05Dは、下り最大75Mbps、上り最大25Mbpsのデータ通信が可能なLTE通信サービス「Xi(クロッシィ)」に国内メーカーとして初めて対応した機種です。
2コアCPUや4.3型HD液晶を搭載するなどハードウェアスペックが高い上、ワンセグや赤外線通信、おサイフケータイ、防水(IPX5/IPX8等級)など、日本市場特有の機能に対応した「ほぼ全部入りスマホ」ということで発売前から注目を集め、都内の量販店では約3000台の予約があったというほどの人気ぶりでした。
2012年11月には、Android 2.3からAndroid 4.0へのバージョンアップが提供され、新たな機能に対応したほか、動作の安定性や軽快さが向上。ただし、バッテリーの持ちが少し悪くなるという「副作用」もありました。
当時のAndroidスマホはスペックとバッテリー容量が不釣り合いな面もあり、バッテリー持ちが問題になることも少なくありませんでした。この後、ソフトウェア・ハードウェア両面での省電力性向上の取り組みと並行してバッテリー容量の向上が図られるようになります。
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