米Qualcommは9月10日(現地時間)、米GoogleのスマートウォッチOS「Wear OS by Google」向けの新ウェアラブルプラットフォーム「Snapdragon Wear 3100」を発表した。Fossil Group、Louis Vuitton、Montblancから年内にも搭載スマートウォッチが登場する見こみ。
現行の「Snapdragon Wear 2100」のリリースから約2年、QualcommはGoogleのWear OSチームと協力し、Wear 3100をスマートウォッチ向けに土台から構築し直した。
CPUはARM Cortex A7(4コア)、GPUはAdreno 304、新設計のQ1110コプロセッサ4コアを採用し、一般的なチップセットの約20倍の省電力を実現したという。
Wear OSベースで、一般的な使い方であれば1回の充電で1.5〜2.5日間はバッテリーが持続するとしている。
また、スマートウォッチはスマートフォンとは異なり、ユーザーがアクティブに端末の機能を使うのは1日の5〜10%で、残りのほとんどの時間は普通の時計として使っているという調査結果に基づいて、「Traditional Watch Mode」を追加した。これは、“超低電力”のまま美しいウォッチフェイスを表示し続けるモードだ。このモードでは、最長1週間はバッテリーが持続する。
「Ambient Mode」も改善され、16色の色設定、明るさ調整、滑らかに動く秒針の表示が可能になる。
GPSや心拍計をフルに使う「Dedicated Sports Experiences」では、450mAhのバッテリーを搭載するスポーツウォッチの場合、バッテリー持続時間は約15時間。
モデムは「Snapdragon X5 LTE」で、上り150Mbps、下り1Gbps。最大ディスプレイサイズは640×480ピクセル、Wi-Fiは「WCN3620」、NFCをサポートする。
Fossilは新スマートウォッチを発売したばかりだが、Wear 3100搭載新端末も準備中だ。モンブランは昨年5月に発売したMontblanc Summitの新モデルを発売するとしている。
Googleはオリジナルスマートウォッチを今年は発売しないとしているが、10月9日の「Made by Google」イベントではWear OS関連の発表が何かありそうだ。
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