コラム
» 2019年03月31日 13時00分 公開

用語とともに解説 最新スマホのカメラトレンド(2019年春) (1/4)

どんどん進化するスマートフォンのカメラ。従来のカメラ用語では表現しきれない機能があったり、カメラ用語とは異なる文脈で機能を説明したりすることが増えてきた。改めて整理つつ解説しようと思うのである。

[荻窪圭,ITmedia]

 いやあ、スマホカメラの進化っぷりがとどまるところを知りませんな。

 OPPOもHuaweiも「ペリスコープ」なる構造を取り入れて望遠鏡化しているし、iPhoneも次はトリプルカメラになって超広角レンズを搭載するとかいううわさもあるし。

 かつてのスマホカメラは「本職デジカメに追いつけ」ってノリがあったけれど、いつの間にか独自進化を始めたおかげで、今までのカメラ用語では表現しきれない機能が出てきたり、同じ機能を違う言葉で呼んでいたり、用語の使い方がおかしかったり、といったことが目に付くようになってきた。

 それはそれで過渡期っぽい面白さに満ちてて楽しいわけだが、そろそろ整理したいよね、と思ったのである。

 お付き合いを。

「デュアルレンズ」? それとも「デュアルカメラ」?

 最初がこれ。2つのセンサーを備えるカメラを「デュアルレンズ」と呼ぶのか、「デュアルカメラ」と呼ぶのか。いろんな記事を読んでるとバラバラなのだよねえ。

 意味は同じなのだけれど、これ、どっちが良いのか。

 外から見ると「レンズがデュアル」なんだけど、実際には「レンズを含むカメラユニット」がデュアルってのが重要な点だから「デュアルカメラ」かな、とは思う。

 ……なんてしょうもないことを考えていたら、Huaweiがとうとう「HUAWEI P30 Pro」で「クアッドカメラ(4つのカメラ)」と言い出してくださいまして。

 これがよく見ると微妙な感じ。3つは「写真や映像を撮る」カメラなのだけど、4つ目は「ToFカメラ」。ToFってのは「Time of Flight」の略で、被写体までの距離を測るためのカメラだ。光源とペアで、光を当てて、その反射を受け取るまでの時間差で距離を測るもの。

 だから、ToFカメラ自体は写真や映像を撮ったりはしないので、「4つ目のカメラ」と呼んで良いのか考えちゃったのだが、そういえば2つ目のカメラを「測距」、つまりボケを作るためにしか使わない端末もあるわけで、それを「デュアルカメラ機」と呼んでいるのなら、HuaweiのP30 Proも「クアッドカメラ」と呼んでも良いかな、という気はする。

ToFカメラの仕組み Huaweiの発表会から、ToFカメラの動作のイメージ図。こんな風に光を当てて距離を測るカメラとなっている

そのカメラ、いったい「何万画素」なの?

 カメラの世界ではイメージセンサーは1つしかもたないのが常識だったので(かつてコダックが「V570」っていうデュアルレンズのカメラを出したことあったけれど)、そのカメラが搭載するイメージセンサーの有効画素数がそのままカメラの画素数だった。

 でも、スマートフォンの世界ではそうとも言えなくなってきたのである。

 先日発表されたHuaweiの「HUAWEI P30」やP30 Proは(「HUAWEI Mate 20 Pro」や「HAUWEI P20 Pro」もそうだけれど)、3つ並んでいるイメージセンサーの画素数が全部違うのだ。

 P20 Proの場合、メインカメラは約4000万画素だけど、超広角カメラは約2000万画素で、望遠カメラは約800万画素なのである。

 こうなると話がややこしい。いちいち3つの画素数を並べるのも分かりづらいし。

 P20 Proでは4000万画素センサーで4000万画素の写真を撮ることもできるけれども、3つのカメラを連動させてズームレンズのように使うときは、超広角カメラ時は1600万画素、それ以外は「1000万画素」で画像が記録された。

 となると、「実質1000万画素」のカメラと考えて良いんじゃないかと思うけれど、どうだろう。P30 Proもそういう感じなのではなかろうか。

P30 Proのカメラ構成 「超広角」「広角」「望遠」の3つのカメラそれぞれで画素数が違うP30 Plus
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia Mobile に「いいね!」しよう