もう1つ、Pixel 3 vs Pixel 4対決といこう。それはズーム。Pixel 4は画面をダブルタップすると「2x」ズームになり、ズームバーが現れる。
27mmの2倍なので、54mm相当。ちなみに望遠カメラは44mm相当なのだが、望遠カメラは1600万画素と画素数が多いので、どうもそれをうまく使っている様子。
実際、微妙にズーム倍率を変えながら撮って調べてみたら、1.6か1.7倍あたりで望遠カメラに切り替わっているかと思ったら、2xになったときに初めて切り替わっているようで、まあ、どっちのカメラを使っているかなんて気にするな、っていわれた気がした。
まあいいや。その望遠で撮った絵がこちら。
実にいい感じである。
Pixel 3でダブルタップして望遠にしたものと等倍で比べて見ると、違いがめちゃよく分かる。Pixel 3はダブルタップすると2倍になるかと思いきや、もうちょっと大きくなるのであるが(3xくらい?)、それはどうでもいいので、等倍で並べてみた。
五重塔の瓦の先を見てもらうと違いが一目瞭然。
Pixel 4の方は「○○○○」と瓦の丸いとこがちゃんと解像されているけど、Pixel 3の方は「ーーーー」と一直線になっちゃっている。
さらに、どちらも最大倍率まで望遠にしてみた。Pixel 4は8xまで上がるのでPixel 3の最大倍率よりちょっとデカくなる。こちらも等倍で比較。
いやあ、なんかデジタルズームでめいっぱい望遠にしても、これだけちゃんと撮れているのはすごい。無理にシャープネスをかけていないので、もわっとはしているけど、その分不自然さを感じないのだ。
えらいもんである。
もう1つ感じたのは、ホワイトバランス。各シーンで微妙に違うのだが、代表的なところでは、室内で撮ったランチの写真を。Pixel 3の方が青っぽい。Pixel 4の方がナチュラル。
もちろんいつでもPixel 3の方が青っぽくなるわけじゃない。逆のこともあったが、その場合も、Pixel 4の方が期待した色合いだった。より賢くなったと思っていい。
1日だけちょっとPixel 3/4を持って散歩しただけでこれだけの違いが出たのだ。これなんか、影になっているとこもはっきり色が出ていて微妙に明るいし、空の色もナチュラルだし、なかなかよい感じである。
デュアルカメラになったら気になるのがポートレートモード。
Pixel 4はポートレートモードにするとちょっと望遠になり、背景をボカした写真とそうでない写真の2枚が撮影される。この辺はPixel 3と一緒だ。
デュアルカメラ化でポートレートモードは進化したか。今回、実在の人物が間に合わなかったので、非実在の方で失礼します。
分かりやすいとこで、右手に注目。
手に持っている棒と看板、Pixel 3の方はちゃんと判別できていない。これはデュアルカメラ化による正確さが現れているといってよさそうだ。Pixel 3もシングルカメラにしては非常に出来がよかったのだけど、デュアルカメラ化でより正確になった。
もう1つ。今度は顔がないけど。
一見、Pixel 3の方が背景は大きくボケているけど、Pixel 4の方がより正確に奥行きを判断している。
も1つおまけにパンダ。
これ、浅草の花やしき前にある郵便ポスト。ポストの上に「パンダの遊具のミニチュア」が置かれているのだ。パンダじゃなくてパンダの遊具ってとこがミソ。
で、このパンダがのっかっている郵便ポストを見ると、Pixel 4と3の違いがよく出ている。
ついでにいえば、こういうとき、普通はパンダの白が抑えられてちょっと暗く写りがちなんだけど(Pixel 3)、ちゃんと白く明るく写っているのはエライ(Pixel 4)。
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