世界を変える5G

QualcommがXR用のSnapdragon発表 KDDIは2020年度に5Gスマホ連携のスマートグラス発売へ:石野純也のMobile Eye(2/3 ページ)

» 2019年12月08日 06時00分 公開
[石野純也,ITmedia]

ビジネスモデルは「物販での収益」と「データ通信の利用促進」

 NrealLightはスタンドアロン型ではなく、あくまでスマートフォンに接続して使うスマートグラス。そのため、当初は「スマートフォンのアクセサリーの1つとして販売するのが現実的」(上月氏)だ。端末販売はビジネスモデルの1つで、「まずは物販の観点で取り組んでいく」(同)という。

au 直営店の「au 渋谷スクランブルスクエア」にコンテンツを含めて展示するなどして、コンシューマーに訴求。当初はアクセサリーとして販売することを検討しているという

 XRに取り組むもう1つの理由が、データ通信の利用促進だ。上月氏は「ビデオストリーミングで、データの消費が増えることを期待している」と語る。下りだけでなく、上りのデータ量も増えていく可能性があるという。上月氏は、アップリンクの活用も進むと見ているとしながら、次のように語る。

 「高度なアプリケーションでは、スマートグラスのカメラで撮った映像を解析する必要も出てくる。MEC(マルチアクセス・エッジ・コンピューティング)を使う場合もあれば、サーバを使う場合もあるが、いずれの場合も、上りのデータユーセージは増えていくことになる」

au カメラで取得した情報をMECやサーバに送信する機会も多く、上りのデータ通信量増加にも期待できる

 とはいえ、コンシューマーにとって、ARのスマートグラスは未知のデバイスになる。山田氏が「当面は、物販だけだと厳しい」と語るのはそのためだ。同氏は「端末だけでなく、利用シーンや体験も一緒に提案していかなければならない」と続ける。

 実際、KDDIは「auスマートパスプレミアム」のサービスを強化しており、11月には、料金据え置きのまま「エンタメ楽しみ放題」を追加。2020年3月以降は、この中にXRのコンテンツも用意していく。また、Snapdragon Tech Summitに先立つ形で、KDDIはNrealLightと、それを接続する5Gスマートフォンを、開発者に無償で貸し出すプログラムを発表している。

au 2020年3月には、auスマートパスプレミアムにXR用のコンテンツが追加される見込み

 「特にコンテンツのエコシステムがないと、こういったものは普及しない」(上月氏)と考えているからだ。auスマートパスプレミアムのように「個別に相対でもやっている方もいるが、それだけだとどうしてもアイデアが限られてしまう」(同)。デバイスだけでなく、コンテンツもそろえ、XRを訴求していくというわけだ。XRを5Gの主力サービスの1つと捉えていることがうかがえる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月06日 更新
  1. KDDIのローミング終了で楽天モバイルはどう変わる? 心もとない700MHz帯、独り立ちのカギは5Gにあり (2026年10月03日)
  2. ドコモがほぼ全ての料金プランを値上げ それよりも端末の値上げが気になるこの頃 (2026年10月03日)
  3. KDDIのローミング縮小でも「やめる理由にはならない」 楽天モバイルユーザー4人が語る本音と“経済圏”の囲い込み (2026年10月05日)
  4. ドコモがRCSで同意未取得の不備 約1万6000件に影響、対象ユーザーは利用停止に (2026年10月04日)
  5. 高市首相がAppleに要請――「自殺防止機能の搭載を」 生成AIへの相談増加を受け (2026年10月03日)
  6. JALモバイルはなぜIIJに加え「ahamo」を選んだのか? JALとドコモが明かす“ホワイトレーベル”の狙い (2026年10月05日)
  7. ahamoがついに料金プランを改定。段階制へ――「40GB」が業界の新たなスタンダードになるのか (2026年10月04日)
  8. 注目点は“可変絞り”だけじゃない! 「iPhone 18 Pro」のカメラは思った以上に変わっている (2026年10月05日)
  9. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  10. WAON POINTやAEON Payのキャンペーンまとめ【10月4日最新版】 ポイント10〜20倍の獲得チャンス多数 (2026年10月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー